数学 › 複素幾何 › 正則ベクトル束・Chern 接続・直線束と因子

第一 Chern 類

定理 4.5(「正則ベクトル束・Chern 接続・直線束と因子」§4) ・ ✓公理まで証明済み

XX を複素多様体とする。

  1. 正則ベクトル束 EE の Hermite 計量 h,h′h,h' について、c1(E,h′)−c1(E,h)=−i2π∂∂ˉϕ=d(i2π∂ϕ)c_1(E,h')-c_1(E,h)=-\frac{i}{2\pi}\partial\bar\partial\phi=d\bigl(\frac{i}{2\pi}\partial\phi\bigr) である。ここで ϕ=log⁡(det⁡H′/det⁡H)\phi=\log(\det H'/\det H) は XX 上の実数値の滑らかな関数である。したがって de Rham 類 [c1(E,h)]∈HdR2(X)[c_1(E,h)]\in H^2_{\mathrm{dR}}(X) は hh によらず、Chern–Weil 理論の第一 Chern 類 c1(E)c_1(E)(定義 3.1[Chern–Weil 理論と特性類])に等しい。また c1(E,h)=c1(det⁡E,det⁡h)c_1(E,h)=c_1(\det E,\det h) である。
  2. Hermite 正則直線束 (L,h)(L,h)、(L′,h′)(L',h') について、L⊗L′L\otimes L' に計量 hh′hh'、L∗L^{*} に計量 h−1h^{-1}、正則写像 f:Y→Xf:Y\to X による引き戻し f∗Lf^{*}L に計量 h∘fh\circ f を入れると
c1(L⊗L′,hh′)=c1(L,h)+c1(L′,h′),c1(L∗,h−1)=−c1(L,h),c1(f∗L,h∘f)=f∗c1(L,h)c_1(L\otimes L',hh')=c_1(L,h)+c_1(L',h'),\qquad c_1(L^{*},h^{-1})=-c_1(L,h),\qquad c_1(f^{*}L,h\circ f)=f^{*}c_1(L,h)

が形式の等式として成り立つ。自明束に定数の計量を入れると第一 Chern 形式は 00 である。 3. したがって c1:Pic⁡(X)→HdR2(X)c_1:\operatorname{Pic}(X)\to H^2_{\mathrm{dR}}(X)、[L]↦c1(L)[L]\mapsto c_1(L) は群準同型で、正則写像による引き戻しと可換である。

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています(前提の定理類 103 件、定義なども含めて 127 件)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義(直接 4 件)

▸ を開くと、その項目の証明が使う前提が出ます。深い先は各項目のページでたどれます。

これを使っている定理 証明で参照している 6 件