核型空間と Bochner–Minlos の定理:正定値関数から 𝒮′ 上の確率測度を作る
対象読者: 本テーマ第 3 章のシュワルツ空間と緩増加超関数、スペクトル定理(自己共役作用素の射影値測度)、測度論のカラテオドリの拡張定理を学んだ修士レベルの人。確率過程は仮定しません。
前提となる記事:Schwartz 空間と緩増加超関数:Fréchet 空間 𝒮 とその双対で Fourier 変換を完成させる、スペクトル定理と関数計算:非有界自己共役作用素を射影値測度で対角化する、測度空間と Carathéodory の拡張定理:前測度から測度を作り、一意性を示す
0. この記事の要点
Section titled “0. この記事の要点”ランダムな数を 1 個ではなく、無限個まとめて扱いたいとします。たとえば、時間とともに揺れ続ける雑音や、空間の各点にランダムな値をもつ場です。このとき「それらしい確率」を無限個の数の上に定義できるのか、という素朴な問いが出てきます。本記事では、有限個の数なら特性関数(確率を Fourier 変換で表したもの)から確率を復元できることを出発点に、無限個の場合に確率がきちんと定義できる条件を調べます。読み終えると、ホワイトノイズのような「関数ではないランダムな対象」に確率測度を与える方法が分かります。
- 関数 が正定値とは、任意の点 について行列 が半正定値になることです。確率測度の Fourier 変換(特性関数)は正定値です。
- Bochner の定理: 連続な正定値関数で のものは、ちょうど 上の確率測度の特性関数です。本記事では、 から Hilbert 空間と平行移動のユニタリ群を作り、Stone の定理と結合スペクトル測度で測度を取り出します。
- 有限次元の Bochner の定理だけでは、無限次元の空間に測度は作れません。有限次元の測度を貼り合わせた「円筒測度」(有限個の座標だけで決まる集合の上で定義された測度のこと)は、空間を大きく取らないと可算加法的になりません。
- は核型空間です。Hermite 表示では、ノルムの重みを だけ上げると埋め込みが Hilbert–Schmidt(無限次元の行列の成分の 2 乗和が有限になる作用素)になります。
- Minlos の定理: 上の連続な正定値汎関数 で のものは、 上のただ一つの確率測度の特性汎関数です。核型性は「測度が に乗る」ことの証明でちょうど一度使われます。
- 応用として、共分散 をもつ 上の Gauss 測度(ホワイトノイズ、Euclid 自由場)が得られます。これは Q 空間の章で主張だけを述べた Bochner–Minlos の定理の証明です。
構成的場の量子論では、場 を「ランダムな超関数」として扱い、汎関数積分 を測度論的に定義します。最も基本的な測度は自由場の Gauss 測度で、形式的には
と書かれます。右辺の「無限個の Lebesgue 測度の積」は存在しないので、この式はそのままでは意味を持ちません。
意味を与えるのが特性汎関数です。Gauss 測度なら、 となるはずです。そこで問題は次の形になります。
汎関数 が与えられたとき、どの空間上に、 を満たす確率測度 が存在するか。
有限次元ではこれが Bochner の定理です。無限次元では、 を の元として探しても見つかりません(演習 7.1)。 は のように十分大きな空間に住む必要があり、その「十分大きい」を正確に述べるのが核型性です。
2. 正定値関数と Bochner の定理
Section titled “2. 正定値関数と Bochner の定理”証明(命題 2.2)
1: から 。、、 とすると、行列 が半正定値 Hermite 行列なので、 かつ行列式から です。
2: です。連続性は優収束定理(優関数 )から出ます。
3: 積については、半正定値行列の成分ごとの積が半正定値である(Schur の積定理: 、 と分解すると )ことから出ます。残りは定義から明らかです。
例えば は標準正規分布の特性関数なので正定値です(命題 3.1[ℝⁿ 上のフーリエ変換])。 は の特性関数です。一方 は正定値ではありません(演習 7.2)。
証明(補題 2.3)
について、Fubini の定理で なので、 です。 は 上で全射(定理 4.2[Schwartz 空間と緩増加超関数])なので、すべての 、とくに で です。開直方体 を、コンパクト集合の増大列 ( を各辺で ずつ縮めた閉直方体)で尽くし、補題 2.3[Schwartz 空間と緩増加超関数] の 1 で 、、 上 を取ります。 が各点で成り立つので、優収束定理(優関数 )で です。開直方体全体と空集合は π-系でボレル集合族を生成するので、定理 4.5[測度空間と Carathéodory の拡張定理] から です。
次の証明のねらいは、与えられた関数 から、確率測度を「取り出せる場所」まで運ぶことです。第 1 段では を内積の形に読み替えて Hilbert 空間を作ります(正定値性は、その内積が負にならないことの言い換えです)。第 2〜3 段では、その空間で平行移動がユニタリ作用素の群として働くことを使い、スペクトル定理でそれを積分の形に書き直します。第 4 段で、その積分から確率測度が現れます。
証明(定理 2.4)
逆と一意性は 命題 2.2 の 2 と 補題 2.3 です。存在を示します。
第 1 段: Hilbert 空間の構成(GNS 構成). 有限個の点でだけ でない関数 の全体を とし、
とおきます。正定値性から 、命題 2.2 の 1 から です。半正定値な Hermite 形式でも Cauchy–Schwarz の不等式 が成り立つ( と について を の 2 次式と見て判別式を取る。命題 2.2[Hilbert 空間の基礎] と同じ計算)ので、 は部分空間です。 は内積空間になり、その完備化(定理 3.2[距離空間])を とします。( で 、他で )の類を と書くと です。
第 2 段: 平行移動のユニタリ群. について とおくと、 なので です。したがって は を保ち、 上の等長写像を経て 上の等長作用素 に延びます。、 なので は逆 をもち、ユニタリです。強連続性: ()で、これは有限一次結合に延び、 と稠密性から 論法ですべてのベクトルに延びます。
第 3 段: スペクトル分解. 標準基底 について は強連続 1 径数ユニタリ群なので、Stone の定理(定理 3.1[1 径数ユニタリ群と強連続半群])から自己共役作用素 で となるものがあります。 と は可換なので、命題 7.2[スペクトル定理と関数計算] から は互いに可換で、結合スペクトル測度 (定理 7.3[スペクトル定理と関数計算])が存在します。( は第 成分)なので、単関数近似から有界ボレル関数 について です。命題 4.1[スペクトル定理と関数計算] の 1(積の保存)を使うと
第 4 段: 測度. とおくと で、 は確率測度です(命題 3.2[スペクトル定理と関数計算] の 2)。命題 4.1[スペクトル定理と関数計算] の 2 から
この証明は、「正定値関数 = 平行移動の群の表現の行列要素」「確率測度 = その表現のスペクトル」という対応を示しています。場の量子論でいえば、 は 2 点関数、 は再構成された状態空間、 はエネルギー運動量スペクトル測度に当たります。古典的には、 に Gauss 因子 を掛けて Fourier 変換した非負関数の極限として を得る証明もありますが、極限の測度の存在に測度の弱収束の理論が要ります。
を の実対称半正定値行列とし、( は実行列)と書く。標準正規分布の 重直積 の による像測度 は、特性関数 をもち、 の選び方によらない。 なら である。
証明(命題 2.5)
命題 3.1[ℝⁿ 上のフーリエ変換] と Fubini の定理から
です。右辺は だけで決まるので、補題 2.3 から は の選び方によりません( が退化していてもよい。 なら )。 とすると です。
例 2.6(有限次元の Gauss 測度)
を の実対称半正定値行列とします。( は実行列)と書き、標準正規分布の 重直積 の による像測度を とします。命題 3.1[ℝⁿ 上のフーリエ変換] と Fubini の定理から
です。とくに は正定値で、補題 2.3 から は の選び方によりません。 が退化していてもよいことに注意してください( なら )。 なら です。
3. 核型空間と 𝒮 の Hermite 表示
Section titled “3. 核型空間と 𝒮 の Hermite 表示”次の定義は、ノルムを少しずつ強めていくと、弱いノルムから見た強いノルムの単位球がどんどん細くなる、という性質を述べています。たとえば Hermite 係数の列で考えると、第 成分に重み を掛けたものが 番目のノルムです。 を増やすと、次数の高い成分ほど強く押さえられます。その押さえ方が十分に速い(成分ごとの縮み方の 2 乗和が有限になる)ことが、核型の意味です。
ベクトル空間 上に内積から来るノルムの増大列 が与えられ、 がこれらの定める距離(定義 3.2[Schwartz 空間と緩増加超関数])で完備なとき、 を可算ヒルベルト空間という。 の による完備化を とし、 について恒等写像 が延びて得られる縮小写像を とする。各 についてある が存在して が Hilbert–Schmidt 作用素となるとき、 を核型であるという。
Hilbert–Schmidt 作用素の定義と基本性質は コンパクト作用素 にあります(ある正規直交基底 について で、この和は基底によらない。命題 6.1[コンパクト作用素・Hilbert–Schmidt 作用素・トレースクラス])。
に Hermite ノルム (定理 5.2[Schwartz 空間と緩増加超関数])を入れると、核型の可算ヒルベルト空間になる。より詳しく、 は Hilbert–Schmidt で
証明(定理 3.2)
は内積 から来るノルムで、定理 5.2[Schwartz 空間と緩増加超関数] により の位相を定め、 はこれで完備です。 は重み付き数列空間 と同一視され、 は の正規直交基底です。 なので、HS ノルムは主張の和です。 となる の個数は なので、和は で抑えられます。
注意 3.3(核型性の意味)
自身(すべてのノルムが同じ空間)は核型ではありません。無限次元 Hilbert 空間の恒等写像は Hilbert–Schmidt でないからです。核型性は「ノルムを少し強めると単位球が非常に小さくなる」という性質で、有限次元空間に最も近い無限次元の振る舞いです。双対側では、系 5.3[Schwartz 空間と緩増加超関数] から ( は重み の )となり、 の埋め込みも Hilbert–Schmidt です。Minlos の定理の証明では、「 には乗らない測度も、 には乗る」という形でこれを使います。
4. 数列空間上の測度の構成
Section titled “4. 数列空間上の測度の構成”Minlos の定理では、まず Hermite 係数の数列空間 上に測度を作ります。 には座標射影 を可測にする最小の σ-加法族(直積 σ-加法族)を入れます。必要な事実は次の 2 つです。
証明(補題 4.1)
は Polish 空間なので、Ulam の定理(定理 3.3[Kolmogorov の拡張定理と連続性定理] の 2)そのものです。
証明(補題 4.2)
Kolmogorov の拡張定理(定理 4.1[Kolmogorov の拡張定理と連続性定理])を 、(Polish 空間)に使います。有限集合 について、 を取り ( は 成分への射影)とおきます。整合条件を繰り返し使うと ()で、 なので、 は の選び方によりません。 なら を共通に取って から 、すなわち族 は整合的です(定義 2.3[Kolmogorov の拡張定理と連続性定理])。 のボレル集合族は直積 σ-加法族に等しい(補題 2.2[Kolmogorov の拡張定理と連続性定理])ので、定理から直積 σ-加法族上の確率測度 で となるものがただ一つ存在します。 とすれば です。一意性: この条件を満たす測度は を満たすので、定理の一意性に帰着します。
これは Kolmogorov の拡張定理の、可算個の実座標の場合です。その証明の要は内部正則性(補題 4.1、コンパクト集合で近似できること)で、有限次元の位相が使われています。
5. Minlos の定理
Section titled “5. Minlos の定理”この節の目標は、Bochner の定理を無限次元に持ち上げることです。有限次元では連続な正定値関数があれば測度が得られましたが、無限次元では、測度をどの空間に乗せるかが問題になります。答えは、 が核型空間であれば に乗せられる、というものです。
以下 を実数値の急減少関数、 を 上の実数値連続線形汎関数の空間とし、 には写像 ()をすべて可測にする最小の σ-加法族 (円筒 σ-加法族)を入れます。確率測度 の特性汎関数を とします。
が (i) の位相で連続、(ii) 正定値(定義 2.1)、(iii) を満たすとする。このとき 上の確率測度 がただ一つ存在して、すべての で
証明のねらいは、「有限個の座標の測度は Bochner の定理で作れる」ことと、「それを貼り合わせた無限個の座標の測度が、実際に の元の係数列の上に乗る」ことを分けて示すことです。前者は第 2 段までで済みます。難しいのは後者で、第 3 段で核型性が使われます。第 3 段は、 を小さくしたときに Gauss 測度の積分が に近づくことを使って、「係数が速く増えすぎる列」の測度が小さいことを引き出す、という方針です。
証明(定理 5.1)
Hermite 関数は実数値なので、実数値 の Hermite 係数 は実数です。多重指数を の小さい順に と並べ、、、 と書きます。定理 3.2 の和から です。
第 1 段: 座標. とおきます。系 5.3[Schwartz 空間と緩増加超関数] から は から
への全単射で、(絶対収束)です。(実際、 なら で和は有限、逆に和が有限なら 。) は可測関数 の有限値集合の可算和なので可測です。また は座標の可測関数の各点極限なので、 です。したがって、 上の確率測度 で かつ となるものを作れば、 が求める測度です(右辺の和は 上で絶対収束)。
第 2 段: 有限次元分布. ()は、(i) と の連続性から連続、(ii) から正定値( が に対応する)、 です。Bochner の定理(定理 2.4)から となる 上の確率測度 があります。 の最初の 座標への像の特性関数は なので、補題 2.3 から整合条件が成り立ちます。補題 4.2 で 上の を得ます。
第 3 段: 核型性による評価 . を取ります。 は で連続なので、補題 3.4[Schwartz 空間と緩増加超関数] の議論と Hermite ノルムの同値性から、 と があって です。命題 2.2 の 1 から なので、すべての で
が成り立ちます( のときは左辺 )。 とし、 について を各座標が独立に分散 をもつ 上の Gauss 測度とします(命題 2.5)。Fubini の定理と 命題 2.5 から
で、左辺は実数なので右辺の実部を取り、上の不等式を に使うと
とすると被積分関数は (、)に単調に減少するので、優収束定理で同じ評価が極限でも成り立ちます。さらに とすると なので、 です。 なので 、 は任意なので です。
第 4 段: 特性汎関数. 、 とします。 上で なので、優収束定理で
です。最後は Hermite 展開の 収束(定理 5.2[Schwartz 空間と緩増加超関数] の 3)と (i) によります。
第 5 段: 一意性. が同じ特性汎関数をもつとします。 を固定すると、 の分布の特性関数は で共通なので、補題 2.3 から と は柱集合 上で一致します。柱集合は π-系で を生成するので、定理 4.5[測度空間と Carathéodory の拡張定理] から です。
注意 5.2(一般の核型空間)
証明で 特有の性質を使ったのは、(a) Hermite 基底による数列表示と、(b) だけです。一般の可算ヒルベルト核型空間 でも、 の特異値分解(定理 7.2[コンパクト作用素・Hilbert–Schmidt 作用素・トレースクラス])で (a)(b) の代わりが得られ、同じ証明で「 上の連続正定値汎関数は 上の確率測度の特性汎関数」が示されます(Gelfand–Vilenkin 第 4 巻 第 IV 章)。逆に、無限次元 Hilbert 空間 上では連続性だけでは足りず、Sazonov の定理により「 がある Hilbert–Schmidt 作用素から定まる位相で連続」という条件が必要十分になります(演習 7.1 はその典型的な反例です)。
6. 𝒮′ 上の Gauss 測度
Section titled “6. 𝒮′ 上の Gauss 測度”を対称な双線形形式で、 かつ が連続であるとする。このとき 上の確率測度 がただ一つ存在して となる。 のもとで、 は共分散行列 の Gauss 分布 に従い、とくに 。
証明(定理 6.1)
例 6.2(ホワイトノイズと Euclid 自由場)
- ホワイトノイズ: 。 は から への等長写像なので、 全体に延びます。 で とおくと、 は独立増分をもち となる Gauss 過程で、連続な修正を取れば Brown 運動です(マルチンゲールとブラウン運動)。「ホワイトノイズは Brown 運動の導関数」の正確な意味がこれです。
- Euclid 自由場: について 。Plancherel の定理(定理 4.1[ℝⁿ 上のフーリエ変換])から なので連続です。得られる が質量 の Euclid 自由場で、構成的場の量子論の出発点です(Gauss 自由場)。時刻 の場は に対応し、Q 空間の章の 定理 3.4[ガウス測度と Q 空間表示] はここで証明が完了します。
証明(命題 6.3)
系 5.3[Schwartz 空間と緩増加超関数] と Parseval の等式から、()であることは と同値です(: とおけば と は 上で一致し、ともに連続なので等しい)。とくにこの集合は可測です。定理 6.1 から は共分散 の Gauss 変数、すなわち独立な標準正規変数です(共分散が対角な Gauss ベクトルの特性関数は積に分解する)。大数の強法則(定理 4.5[大数の法則と中心極限定理])から がほとんど確実に成り立つので、 a.s. です。
演習 7.1標準
を無限次元の可分な実 Hilbert 空間とする。 上のボレル確率測度 で (全 )となるものは存在しないことを示せ。
解答
存在したとし、正規直交基底 を取ります。補題 2.3 から の分布は特性関数 をもつので、 は独立な標準正規変数です。大数の強法則から が -a.s. ですが、Parseval の等式から左辺は で、矛盾です。 は 上連続で正定値なので、連続性だけでは測度は に乗りません。 を大きな空間(例えば や Hilbert–Schmidt 拡大)に取り替える必要があります。
演習 7.2標準
(a) ()が正定値であることを、確率測度の特性関数として表して示せ。(b) は正定値でないことを示せ。(ヒント: (b) では が特性関数なら、対応する測度の 2 次モーメントは である。)
解答
(a) は可積分なので、反転公式(定理 3.3[ℝⁿ 上のフーリエ変換])から です(両辺連続なので各点で)。Cauchy 分布 の特性関数なので正定値です。
(b) 正定値なら Bochner の定理から となる確率測度 があります。 で、左辺は で に収束します。右辺の被積分関数は非負で各点で に収束するので、Fatou の補題(補題 6.1[ルベーグ積分の定義と収束定理])から 、すなわち です。すると となり矛盾です。
のとき 定理 3.2 の を求めよ。また (重みを だけ上げたもの)は Hilbert–Schmidt でないことを示せ。
解答
です。重みを 上げると HS ノルムの 2 乗は です。 次元では の個数が 程度に増えるので、重みを 程度上げる必要があります。
演習 7.4標準
、 の Euclid 自由場 (例 6.2 の 2)について、 を示せ。これから、(、、)のとき が で収束すること、すなわち 1 次元の自由場は各点の値をもつことを示せ。
解答
前問 (a) と同じ計算で なので、 について です。畳み込みの公式 と Plancherel の等式()から です。 は、 が有界連続なので で に収束します()。 では が原点で発散するので、この極限は存在しません。
- I. M. Gelfand, N. Ya. Vilenkin, Generalized Functions, Vol. 4: Applications of Harmonic Analysis, Academic Press, 1964 — 第 I 章(核型空間)、第 IV 章(Minlos の定理)。
- B. Simon, Functional Integration and Quantum Physics, Academic Press, 1979; 2nd ed., AMS Chelsea, 2005 — 第 1 章・第 2 章(Minlos の定理、Gauss 過程)。
- J. Glimm, A. Jaffe, Quantum Physics: A Functional Integral Point of View, 2nd ed., Springer, 1987 — 第 6 章(Gauss 測度と Minlos の定理)。
- M. Reed, B. Simon, Methods of Modern Mathematical Physics II: Fourier Analysis, Self-Adjointness, Academic Press, 1975 — 第 IX 章 §2(Bochner の定理)。
- V. I. Bogachev, Gaussian Measures, American Mathematical Society, 1998 — 第 2 章・第 3 章。
執筆: Claude Code(Opus 5.5)、Claude Code(Sonnet 5.5)・監査 3 回(Claude Code)・最終 2026-10-12
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