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反例の空間:Sorgenfrey 平面・Moore 平面・長い直線・櫛空間・ハワイの耳輪

対象読者: 本テーマの可算性・パラコンパクト性・完全正則空間・連結性の各章と、基本群と被覆空間を学んだ修士程度の人。個々の反例の空間は未習とします。

前提となる記事:可算性・点列・可算コンパクト性:点列で何がどこまで言えるか、パラコンパクト空間と 1 の分割:局所有限被覆・Michael の定理・Stone の定理、完全正則空間と埋め込み定理:Tychonoff 立方体・Alexandroff 立方体・Stone–Čech コンパクト化、連結性:「ひとつながり」を開集合で測り、中間値の定理を位相の言葉で証明する、基本群と被覆空間:ループの代数で穴を数え、π₁(S¹)=ℤ・van Kampen・Galois 対応まで

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ある定理を学んだとき、その仮定を 1 つ外したら結論はどうなるのか、と考えたことはないでしょうか。この記事は、仮定を外すと結論が成り立たなくなることを、具体的な空間を作って確かめます。数直線を少し変えた空間どうしを掛け合わせると性質が壊れる例や、数直線を非可算個の区間で長く伸ばした空間を扱います。読み終えると、各定理の仮定がなぜ必要かを、例を挙げて説明できるようになります。

  • 位相空間論の定理は、多くの仮定のもとで成り立ちます。仮定を 1 つ落とすと何が壊れるかを示すのが反例の空間で、定理の仮定が過剰でないことの証拠になります。この記事は、前の章までの定理の仮定が落とせないことを確かめます。
  • Sorgenfrey 直線は、正則・Lindelöf・パラコンパクト・正規ですが、距離化可能でなく、その平方(Sorgenfrey 平面)は正規でありません。したがって、正規性・パラコンパクト性・Lindelöf 性は積で保たれません。鍵は、可分な正規空間の閉離散集合の濃度に関する Jones の補題です。
  • Moore 平面(接円板位相の上半平面)は Tychonoff 空間ですが正規でありません。完全正則性は正規性より真に弱い性質です。
  • 長い半直線・長い直線は、局所的には R\mathbb{R} と同相なハウスドルフ空間で、連結かつ点列コンパクトですが、コンパクトでなく、距離化可能でもパラコンパクトでもありません。多様体の定義に第二可算性(あるいはパラコンパクト性)を入れる理由です。
  • 櫛空間は弧状連結で可縮ですが局所連結でなく、ハワイの耳輪はコンパクト距離空間で弧状連結ですが、普遍被覆(単連結な被覆空間)をもちません。被覆空間論の仮定(局所弧状連結かつ半局所単連結。半局所単連結とは、各点の近傍の中のループが、空間全体の中では零ホモトピックになること)が落とせないことを示します。
  • 最後に、分離公理・可算公理・コンパクト性・連結性の含意の一覧を作り、各矢印の逆が偽であることを示す空間を、命題への参照とともに並べます。

「AA ならば BB」型の定理を学んだら、次に考えるべきは逆と、仮定の必要性です。たとえば距離空間は正規で、正規空間の積は……と考えたくなりますが、正規性は積で保たれません。コンパクト性の同値条件を学ぶと「点列コンパクトならコンパクトか」が気になり、連結性と弧状連結性の違いを学ぶと「局所的にも同じか」が気になります。こうした問いへの答えは、ほとんどの場合、具体的な空間を 1 つ見せることです。

反例の空間の性質は、多くの場合、人から人へ「知られている」として伝わります。この記事では、それを Example でなく命題として扱い、証明つきで確認します。定理の根拠として使うのは、前の章までで証明した定理(Jones の補題の道具となる濃度の議論、パラコンパクトと正規性の関係、ネットや可算性の定理など)です。また、長い直線のように「作ること」自体に整列可能定理(選択公理)が必要な空間もあります。

この記事は代数的位相幾何学の基本群と被覆空間(ハワイの耳輪の節)を使います。学習順としては位相空間論が先ですが、使う定理の証明が位相空間論の新しい結果に依存していないので、論理に循環はありません。

2. 最初の非可算順序(ω1\omega_1)

Section titled “2. 最初の非可算順序(ω1\omega_1ω1​)”

長い直線は、R\mathbb{R} の「長さ」を可算でなく非可算にするために、区間 [0,1)[0,1) を ω1\omega_1 個並べて作ります。まず並べる添字の集合を用意します。ここで使う整列集合とは、空でないどの部分集合にも最小元がある全順序集合のことで、0, 1, 2, … のように「次」を順に数えていける並びです。ω1\omega_1 は、非可算になる最初の長さの整列集合、つまり、どの元より前も高々可算個しかないのに、全体は数え切れない並びです。

定義 2.1(ω1\omega_1)↗

整列集合(定義 2.4[選択公理と Zorn の補題])(W,≤)(W,\le) が非可算で、すべての a∈Wa\in W について W<a={x:x<a}W_{<a}=\{x:x<a\} が高々可算であるとき、WW を ω1\omega_1(最初の非可算整列集合)といいます。

そのような整列集合は存在します。整列可能定理(定理 5.2[選択公理と Zorn の補題])で R\mathbb{R} に整列順序を入れ、I={a: W<a は非可算}I=\{a:\ W_{<a}\text{ は非可算}\} とおきます。I=∅I=\emptyset なら R\mathbb{R} 自身が、I≠∅I\ne\emptyset ならその最小元 a0a_0 について W<a0W_{<a_0}(非可算で、その真の始切片は a0a_0 の最小性より可算)が ω1\omega_1 です。以下、ω1\omega_1 を 1 つ固定し、その元を α,β,γ,…\alpha,\beta,\gamma,\dots と書きます。

ω1\omega_1 には最大元がありません(最大元 mm があれば ω1=W<m∪{m}\omega_1=W_{<m}\cup\{m\} は可算になる)。したがって各 α\alpha には直後の元 α+1=min⁡{ξ:ξ>α}\alpha+1=\min\{\xi:\xi>\alpha\} が存在します。α\alpha が γ+1\gamma+1 の形でも最小元でもないとき、α\alpha は極限であるといいます。

補題 2.2(ω1\omega_1 の可算部分集合は上に有界)✓

C⊆ω1C\subseteq\omega_1 が高々可算ならば、すべての c∈Cc\in C について c<βc<\beta となる β∈ω1\beta\in\omega_1 が存在する。

証明(補題 2.2)

各 c∈Cc\in C について {x:x≤c}={x:x<c}∪{c}\{x:x\le c\}=\{x:x<c\}\cup\{c\} は高々可算で、その合併 ⋃c∈C{x:x≤c}\bigcup_{c\in C}\{x:x\le c\} も高々可算である(命題 5.8[濃度と無限])。ω1\omega_1 は非可算なので、この合併に属さない β\beta がある。全順序なので、すべての c∈Cc\in C について β≰c\beta\not\le c、すなわち c<βc<\beta。

定義 3.1(Sorgenfrey 直線・Sorgenfrey 平面)↗

R\mathbb{R} に、半開区間 [a,b)[a,b)(a<ba<b)を開基とする位相(命題 5.2[位相空間の定義と基本概念] の (B1)(B2) は、[a,b)∩[c,d)=[max⁡{a,c},min⁡{b,d})[a,b)\cap[c,d)=[\max\{a,c\},\min\{b,d\}) から従う)を入れたものを Sorgenfrey 直線 SS といいます。積位相を入れた S×SS\times S を Sorgenfrey 平面といいます。

命題 3.2(Sorgenfrey 直線の性質)✓

Sorgenfrey 直線 SS について、次が成り立つ。

  1. SS は通常の位相より細かく、ハウスドルフである。各 [a,b)[a,b) は開かつ閉であり、SS は T1T_1 かつ正則である。
  2. SS は第一可算かつ可分だが、第二可算でない。特に距離化可能でない。
  3. SS は Lindelöf であり、したがってパラコンパクトで正規である。

(3) の証明の方針:開被覆を、通常の開集合 WW でおおえる部分と、おおい残し NN に分けます。WW は第二可算なので可算個で足り、NN は高々可算個の点しかないので、両方あわせて可算個で SS をおおえます。

証明(命題 3.2)

(1) 通常の開区間 (a,b)=⋃n[a+b−an+2,b)(a,b)=\bigcup_n[a+\frac{b-a}{n+2},b) は SS で開なので、通常の位相より細かい。したがって通常の位相のハウスドルフ性から、SS はハウスドルフ(交わらない通常の開集合は SS の開集合)である。[a,b)[a,b) の補集合 (−∞,a)∪[b,∞)(-\infty,a)\cup[b,\infty) は ⋃n[a−n,a)∪⋃n[b,b+n)\bigcup_n[a-n,a)\cup\bigcup_n[b,b+n) なので開で、[a,b)[a,b) は閉である。点 xx の補集合 (−∞,x)∪(x,∞)(-\infty,x)\cup(x,\infty) も開なので T1T_1。正則性:FF を閉集合、x∉Fx\notin F とする。S∖FS\setminus F は開なので [x,b)⊆S∖F[x,b)\subseteq S\setminus F なる bb があり、[x,b)[x,b) と S∖[x,b)S\setminus[x,b) は xx と FF を分ける開集合である。

(2) {[x,x+1/n)}n\{[x,x+1/n)\}_n は xx の近傍基で第一可算。Q\mathbb{Q} は稠密(空でない開集合は [a,b)[a,b) を含み有理数を含む)で可分。第二可算なら可算開基 B\mathcal{B} があるが、各 xx について x∈Bx⊆[x,x+1)x\in B_x\subseteq[x,x+1) なる Bx∈BB_x\in\mathcal{B} をとると、BxB_x の最小元は xx(Bx⊆[x,∞)B_x\subseteq[x,\infty) かつ x∈Bxx\in B_x)なので、x↦Bxx\mapsto B_x は単射で B\mathcal{B} は非可算(定理 6.3[濃度と無限])、矛盾。距離化可能で可分なら第二可算(命題 7.2[積位相・商位相と Tychonoff の定理] の 2)なので、距離化可能でない。

(3) U\mathcal{U} を SS の開被覆とする。各 xx に Ux∈UU_x\in\mathcal{U} と bx>xb_x>x で [x,bx)⊆Ux[x,b_x)\subseteq U_x なるものをとる。W=⋃x(x,bx)W=\bigcup_x(x,b_x)(通常の開集合)、N=R∖WN=\mathbb{R}\setminus W とおく。y∈Ny\in N に対し (y,by)⊆W(y,b_y)\subseteq W なので、y<y′y<y' なる y,y′∈Ny,y'\in N について y′∉(y,by)y'\notin(y,b_y) すなわち y′≥byy'\ge b_y で、(y,by)(y,b_y)(y∈Ny\in N)は互いに交わらない。各 (y,by)(y,b_y) から有理数を 1 つ選ぶと N→QN\to\mathbb{Q} の単射が得られ、NN は高々可算(定理 5.6[濃度と無限])。一方 WW は R\mathbb{R} の部分空間として第二可算なので Lindelöf(命題 7.2[積位相・商位相と Tychonoff の定理] の 1)で、開被覆 {(x,bx)}\{(x,b_x)\} の可算部分被覆 {(xk,bxk)}\{(x_k,b_{x_k})\} がとれる。したがって {Uxk}k∪{Uy}y∈N\{U_{x_k}\}_k\cup\{U_y\}_{y\in N} は U\mathcal{U} の可算部分被覆。よって SS は Lindelöf である。(1) の正則性と 系 4.2[パラコンパクト空間と 1 の分割] からパラコンパクト、ハウスドルフなので 定理 3.2[パラコンパクト空間と 1 の分割] から正規。

次の補題は、可分な正規空間では閉離散集合が大きくなれないことを述べます。反対角線(直線 y=−xy=-x)の濃度を連続体濃度にとれば、Sorgenfrey 平面の正規性が破れます。証明の発想は次のとおりです。閉離散集合 DD の部分集合 AA ごとに、正規性で AA と D∖AD\setminus A を開集合で分け、可算稠密集合の点のうち AA 側に入るものを記録します。すると異なる AA には異なる記録が対応し、DD の部分集合の全体が N\mathbb{N} の部分集合の全体の中に入ってしまいます。

補題 3.3(Jones の補題)✓

XX を可分な正規空間、D⊆XD\subseteq X を閉集合で、部分空間として離散であるものとする。このとき P(D)\mathcal{P}(D) から P(N)\mathcal{P}(\mathbb{N}) への単射が存在する。特に DD は R\mathbb{R} と対等でない。

証明(補題 3.3)

Q⊆XQ\subseteq X を可算稠密集合とする。A⊆DA\subseteq D とする。DD は離散なので AA は DD で閉、DD が XX で閉なので AA は XX で閉。同様に D∖AD\setminus A も XX で閉で、A∩(D∖A)=∅A\cap(D\setminus A)=\emptyset。XX は正規なので、互いに交わらない開集合 UA⊇AU_A\supseteq A、VA⊇D∖AV_A\supseteq D\setminus A を(各 AA について 1 組ずつ選んで)とる。φ(A)=UA∩Q\varphi(A)=U_A\cap Q とおく。A≠BA\ne B なら φ(A)≠φ(B)\varphi(A)\ne\varphi(B):たとえば a∈A∖Ba\in A\setminus B とする(B∖AB\setminus A に点があるときは役割を入れ替える)。a∈D∖B⊆VBa\in D\setminus B\subseteq V_B かつ a∈A⊆UAa\in A\subseteq U_A なので、UA∩VBU_A\cap V_B は空でない開集合で、QQ の点 qq を含む。q∈UAq\in U_A より q∈φ(A)q\in\varphi(A)、q∈VBq\in V_B と UB∩VB=∅U_B\cap V_B=\emptyset より q∉UBq\notin U_B、すなわち q∉φ(B)q\notin\varphi(B)。よって φ:P(D)→P(Q)\varphi:\mathcal{P}(D)\to\mathcal{P}(Q) は単射で、QQ は可算なので P(Q)\mathcal{P}(Q) と P(N)\mathcal{P}(\mathbb{N}) の間に全単射がある。

DD が R\mathbb{R} と対等とすると、P(R)\mathcal{P}(\mathbb{R}) から P(N)\mathcal{P}(\mathbb{N}) への単射があり、∣P(N)∣=∣R∣|\mathcal{P}(\mathbb{N})|=|\mathbb{R}|(命題 6.6[濃度と無限])なので P(R)\mathcal{P}(\mathbb{R}) から R\mathbb{R} への単射がある。一方 R\mathbb{R} から P(R)\mathcal{P}(\mathbb{R}) への単射 x↦{x}x\mapsto\{x\} があるので、Cantor–Bernstein の定理(定理 3.5[濃度と無限])から全単射 R→P(R)\mathbb{R}\to\mathcal{P}(\mathbb{R}) があり、これは 定理 7.1[濃度と無限] に反する。

命題 3.4(Sorgenfrey 平面は正規でない)✓

Sorgenfrey 平面 S×SS\times S は正則でハウスドルフ、可分であるが、正規でない。したがって Lindelöf でもパラコンパクトでもない。すなわち、正規性・パラコンパクト性・Lindelöf 性は積で保たれない(SS 自身は 3 つとも満たす、命題 3.2)。

証明(命題 3.4)

正則・ハウスドルフ・可分。 S×SS\times S の開基 [a,b)×[c,d)[a,b)\times[c,d) は、各因子が開かつ閉なので、補集合が ((S∖[a,b))×S)∪(S×(S∖[c,d)))\bigl((S\setminus[a,b))\times S\bigr)\cup\bigl(S\times(S\setminus[c,d))\bigr) として開で、開かつ閉である。したがって 命題 3.2 の (1) と同様に、正則かつ T1T_1(各点は閉)である。通常の平面の位相より細かいのでハウスドルフ。Q×Q\mathbb{Q}\times\mathbb{Q} は稠密で可分。

反対角線。 L={(x,−x):x∈R}L=\{(x,-x):x\in\mathbb{R}\} とおく。LL の点 (x,−x)(x,-x) について [x,x+1)×[−x,−x+1)∩L={(x,−x)}[x,x+1)\times[-x,-x+1)\cap L=\{(x,-x)\}((y,−y)(y,-y) が属すると y≥xy\ge x かつ −y≥−x-y\ge-x で y=xy=x)なので、LL は部分空間として離散である。LL は閉:(p,q)∉L(p,q)\notin L、すなわち p+q≠0p+q\ne0 とする。p+q>0p+q>0 なら 0<ε<(p+q)/20<\varepsilon<(p+q)/2、p+q<0p+q<0 なら 0<ε<−(p+q)/20<\varepsilon<-(p+q)/2 をとり、[p,p+ε)×[q,q+ε)[p,p+\varepsilon)\times[q,q+\varepsilon) の点 (u,v)(u,v) は u+v∈[p+q,p+q+2ε)u+v\in[p+q,p+q+2\varepsilon) で 00 を含まない。よって LL と交わらない近傍がある。LL は R\mathbb{R} と対等。

正規でない。 S×SS\times S が正規なら、補題 3.3 により閉離散集合 LL は R\mathbb{R} と対等でなく矛盾。したがって正規でない。パラコンパクトなハウスドルフ空間は正規(定理 3.2[パラコンパクト空間と 1 の分割])なので、パラコンパクトでない。正則かつ Lindelöf な空間はパラコンパクト(系 4.2[パラコンパクト空間と 1 の分割])なので、Lindelöf でもない。

定義 4.1(Moore 平面(接円板位相))↗

Γ={(x,y)∈R2:y≥0}\Gamma=\{(x,y)\in\mathbb{R}^2:y\ge0\} とし、A={(x,0)}A=\{(x,0)\}(xx 軸)とします。Γ\Gamma の部分集合の族 B\mathcal{B} を、次の 2 種類の集合からなる族とします。

  • y>0y>0 に含まれる通常の開円板(ユークリッド距離)。
  • x∈Rx\in\mathbb{R}、r>0r>0 に対し、T(x,r)={(x,0)}∪D((x,r),r)T(x,r)=\{(x,0)\}\cup D\bigl((x,r),r\bigr)。ここで D(c,r)D(c,r) は中心 cc 半径 rr の開円板で、D((x,r),r)D((x,r),r) は xx 軸に点 (x,0)(x,0) で接する円板。

B\mathcal{B} は (B1)(B2) を満たし(次の命題の (1))、B\mathcal{B} を開基とする位相が定まります。これを Moore 平面(接円板位相の上半平面)といいます。

命題 4.2(Moore 平面は Tychonoff だが正規でない)✓

Moore 平面 Γ\Gamma について、次が成り立つ。

  1. B\mathcal{B} は (B1)(B2) を満たす。Γ\Gamma の位相は Γ\Gamma 上の通常の位相より細かく、ハウスドルフである。
  2. Γ\Gamma は Tychonoff 空間(定義 2.3[完全正則空間と埋め込み定理])である。
  3. Γ\Gamma は可分であるが正規でない。

証明の (2) では、軸上の点 (x0,0)(x_0,0) に向かって値が 00 に下がる連続関数を作ります。そのために、上半平面の点 zz に、(x0,0)(x_0,0) で軸に接して zz を通る円の半径 τ(z)\tau(z) を対応させます。zz が接円板 T(x0,r)T(x_0,r) に入ることは τ(z)<r\tau(z)<r と同じなので、τ\tau の大小で (x0,0)(x_0,0) への近さが測れます。

証明(命題 4.2)

(1) (B1):y>0y>0 の点は小さい円板に、(x,0)(x,0) は T(x,1)T(x,1) に含まれる。(B2):B,B′∈BB,B'\in\mathcal{B} とし、z∈B∩B′z\in B\cap B' とする。z=(x,0)z=(x,0) なら、軸の点を含む B\mathcal{B} の元は T(x,⋅)T(x,\cdot) だけなので、B=T(x,r)B=T(x,r)、B′=T(x,r′)B'=T(x,r')(r≤r′r\le r' とする)。w∈D((x,r),r)w\in D((x,r),r) なら ∣w−(x,r′)∣≤∣w−(x,r)∣+∣r′−r∣<r+(r′−r)=r′|w-(x,r')|\le|w-(x,r)|+|r'-r|<r+(r'-r)=r' なので D((x,r),r)⊆D((x,r′),r′)D((x,r),r)\subseteq D((x,r'),r')、したがって B∩B′=BB\cap B'=B で、B3=BB_3=B ととれる。y>0y>0 の点 zz については、B∩{y>0}B\cap\{y>0\}、B′∩{y>0}B'\cap\{y>0\} はどちらも通常の開集合なので、zz を中心とする小さい通常の開円板 D⊆{y>0}D\subseteq\{y>0\} で D⊆B∩B′D\subseteq B\cap B' となるものがあり、D∈BD\in\mathcal{B}。

通常の位相より細かいこと:GG を R2\mathbb{R}^2 の開集合、p∈G∩Γp\in G\cap\Gamma とする。pp が y>0y>0 なら小さい円板が、p=(x,0)p=(x,0) なら D((x,r),r)⊆D((x,0),2r)D((x,r),r)\subseteq D((x,0),2r) なので、十分小さい rr で T(x,r)⊆G∩ΓT(x,r)\subseteq G\cap\Gamma となる。よって G∩ΓG\cap\Gamma は Γ\Gamma で開。したがって、通常の位相のハウスドルフ性から Γ\Gamma はハウスドルフ。

(2) Γ\Gamma は T1T_1 なので、完全正則性を示す。FF を閉集合、p∉Fp\notin F とする。pp を含む基本開集合 B⊆Γ∖FB\subseteq\Gamma\setminus F がある。(i) p=(u0,v0)p=(u_0,v_0)、v0>0v_0>0 の場合。 BB は通常の円板としてよく(y>0y>0 の小さい円板をとり直す)、半径 ε\varepsilon の D(p,ε)⊆Γ∖FD(p,\varepsilon)\subseteq\Gamma\setminus F とする。g(z)=min⁡{1,∣z−p∣/ε}g(z)=\min\{1,|z-p|/\varepsilon\} は通常の位相で連続なので、細かい位相の Γ\Gamma でも連続で、g(p)=0g(p)=0、FF 上で g=1g=1。(ii) p=(x0,0)p=(x_0,0) の場合。 T(x0,r)⊆Γ∖FT(x_0,r)\subseteq\Gamma\setminus F とする。y>0y>0 の点 z=(u,v)z=(u,v) に対し τ(z)=(u−x0)2+v22v\tau(z)=\dfrac{(u-x_0)^2+v^2}{2v} とおく。z∈D((x0,ρ),ρ)z\in D((x_0,\rho),\rho) すなわち (u−x0)2+(v−ρ)2<ρ2(u-x_0)^2+(v-\rho)^2<\rho^2 は τ(z)<ρ\tau(z)<\rho と同値である(展開して整理する)。f(z)=min⁡{1,τ(z)/r}f(z)=\min\{1,\tau(z)/r\}(y>0y>0)、f(p)=0f(p)=0、f=1f=1(軸上の pp 以外の点)と定める。ff が Γ\Gamma で連続であることを示す。y>0y>0 の点では、τ\tau は通常の位相で連続で、基本近傍は通常の円板なので ff は連続。pp では、0<ε≤10<\varepsilon\le1 に対し T(x0,εr)T(x_0,\varepsilon r) 上で f<εf<\varepsilon なので連続。軸上の q=(x′,0)≠pq=(x',0)\ne p では、δ=∣x′−x0∣\delta=|x'-x_0| とし、r′≤min⁡{δ/2, δ2/(16r)}r'\le\min\{\delta/2,\ \delta^2/(16r)\} をとると、z=(u,v)∈D((x′,r′),r′)z=(u,v)\in D((x',r'),r') について v<2r′v<2r'、∣u−x′∣<r′|u-x'|<r'、したがって ∣u−x0∣≥δ−r′≥δ/2|u-x_0|\ge\delta-r'\ge\delta/2 で、τ(z)≥(δ/2)2/(2⋅2r′)=δ2/(16r′)≥r\tau(z)\ge(\delta/2)^2/(2\cdot2r')=\delta^2/(16r')\ge r、すなわち f(z)=1f(z)=1。よって T(x′,r′)T(x',r') 上で f≡1=f(q)f\equiv1=f(q) で連続。最後に、z∈Fz\in F なら z∉T(x0,r)z\notin T(x_0,r) なので、y>0y>0 ならば z∉D((x0,r),r)z\notin D((x_0,r),r)、すなわち τ(z)≥r\tau(z)\ge r で f(z)=1f(z)=1。軸上なら z≠pz\ne p で f(z)=1f(z)=1。よって f(p)=0f(p)=0、FF 上 f=1f=1。

(3) y>0y>0 の有理点全体 Γ0\Gamma_0 は可算で、基本開集合(円板 T(x,r)T(x,r) は D((x,r),r)D((x,r),r) を含む)はすべて Γ0\Gamma_0 の点を含むので稠密、Γ\Gamma は可分である。AA は閉:y>0y>0 の点は AA と交わらない円板をもつ。AA は部分空間として離散:T(x,r)∩A={(x,0)}T(x,r)\cap A=\{(x,0)\}。AA は R\mathbb{R} と対等。Γ\Gamma が正規なら 補題 3.3 に反するので、Γ\Gamma は正規でない。

Moore 平面は、完全正則性が正規性より真に弱いこと(Tychonoff だが T4T_4 でない)を示す標準的な空間です。

ω1\omega_1 の元ごとに区間 [0,1)[0,1) を 1 つずつ置き、辞書式順序で並べます。

定義 5.1(長い半直線・長い直線)↗

集合 L=ω1×[0,1)L=\omega_1\times[0,1) に、辞書式順序 (α,s)<(β,t)  ⟺  α<β(\alpha,s)<(\beta,t)\iff\alpha<\beta または(α=β\alpha=\beta かつ s<ts<t)を入れ、順序位相(定義 5.5[位相空間の定義と基本概念])を与えたものを長い半直線(閉じた長い半直線)といい、最小元 (α0,0)(\alpha_0,0)(α0=min⁡ω1\alpha_0=\min\omega_1)を 00 と書きます。長い直線 ℓ\ell は、LL の 00 以外の点 xx ごとに記号 x−x^- を用意して L−={x−}L^-=\{x^-\} とし、L∪L−L\cup L^- に、LL では上の順序、x−<y−  ⟺  y<xx^-<y^-\iff y<x、x−<zx^-<z(z∈Lz\in L)とした全順序の順序位相を入れた空間です(LL の 00 を原点、L−L^- はその反転した複製)。

順序位相の部分空間について、次の補題を使います。全順序集合 XX の部分集合 YY が凸であるとは、a,b∈Ya,b\in Y、a<c<ba<c<b ならば c∈Yc\in Y となることです。

補題 5.2(凸部分集合の部分空間位相)✓

全順序集合 XX の凸部分集合 YY について、XX の順序位相から YY に入る部分空間位相は、YY 自身の順序(の制限)による順序位相に一致する。特に、順序同型な凸部分集合は互いに同相である。

証明(補題 5.2)

XX に −∞<x<+∞-\infty<x<+\infty なる記号を付けた集合で、IX(α,β)={z∈X:α<z<β}I_X(\alpha,\beta)=\{z\in X:\alpha<z<\beta\} とおく。YY についても同様に IY(α,β)I_Y(\alpha,\beta)。α∈X∪{−∞}\alpha\in X\cup\{-\infty\} について、α∉Y\alpha\notin Y なら、YY が凸であることから、α\alpha は YY のすべての元より小さいか、すべての元より大きい(YY の 2 元の間にはない)。したがって IX(α,β)∩YI_X(\alpha,\beta)\cap Y は、α∈Y\alpha\in Y なら α\alpha を下端として、そうでなければ(α<Y\alpha<Y なら)下端 −∞-\infty として(α>Y\alpha>Y なら空集合として)、同様に β\beta について処理すると、IY(α′,β′)I_Y(\alpha',\beta') の形か空集合になる。よって部分空間位相の開基の元は YY の順序位相で開で、部分空間位相は順序位相に含まれる。逆に IY(a,b)I_Y(a,b)(a,b∈Y∪{±∞}a,b\in Y\cup\{\pm\infty\})は IX(a,b)∩YI_X(a,b)\cap Y に等しいので部分空間位相で開。順序同型は順序位相の同相写像を与える(開基を開基にうつす)ので後半も従う。

また、[0,1)[0,1) や [0,1][0,1] の通常の位相は、R\mathbb{R} の順序位相(補題 5.7[位相空間の定義と基本概念] により通常の位相)の凸部分集合としての順序位相に一致します(補題 5.2)。次の補題は、LL が局所的に区間と同じ構造をもつことの本体です。

補題 5.3(長い半直線の切片は区間と順序同型)✓

β<α\beta<\alpha(β,α∈ω1\beta,\alpha\in\omega_1)に対し、LL の部分集合 I(β,α)={x∈L:(β,0)≤x<(α,0)}I(\beta,\alpha)=\{x\in L:(\beta,0)\le x<(\alpha,0)\} は [0,1)[0,1) と順序同型である。

この補題は、長い半直線のどの点の近くも R\mathbb{R} と同じに見える理由を与えます。証明の方針は、α\alpha より前の部分を超限帰納法で小片に分け、各小片を区間とみなして貼り合わせることです。α\alpha が極限のときは、可算個の小片を長さ 1/2,1/4,…1/2, 1/4, \dots の区間に押し込むと、全体が [0,1)[0,1) に収まります。

証明(補題 5.3)

α\alpha に関する超限帰納法(定理 4.1[選択公理と Zorn の補題])で、「すべての β<α\beta<\alpha について I(β,α)≅[0,1)I(\beta,\alpha)\cong[0,1)」を示す。α\alpha より小さい元について成り立つとする。

α=γ+1\alpha=\gamma+1 の場合。 β=γ\beta=\gamma なら I(β,α)={γ}×[0,1)≅[0,1)I(\beta,\alpha)=\{\gamma\}\times[0,1)\cong[0,1)。β<γ\beta<\gamma なら I(β,α)=I(β,γ)⊔({γ}×[0,1))I(\beta,\alpha)=I(\beta,\gamma)\sqcup(\{\gamma\}\times[0,1))(前者が後者より小さい)で、帰納法の仮定から前者は [0,1)[0,1) と順序同型。前者を [0,12)[0,\tfrac12) に(x↦x/2x\mapsto x/2 との合成で)、後者を [12,1)[\tfrac12,1) に(s↦(1+s)/2s\mapsto(1+s)/2 で)うつして、[0,1)[0,1) との順序同型を得る。

α\alpha が極限の場合。 開区間 {ξ:β<ξ<α}\{\xi:\beta<\xi<\alpha\} は ω1<α\omega_{1<\alpha} の部分集合として高々可算で、無限である(有限なら、β\beta とこの集合の元のうち最大のもの μ\mu について μ<ξ<α\mu<\xi<\alpha なる ξ\xi がなく、α=μ+1\alpha=\mu+1 となって、α\alpha が極限であることに反する)。その元を ξ0,ξ1,…\xi_0,\xi_1,\dots と並べる。γ0=β\gamma_0=\beta、γn+1=mn+1\gamma_{n+1}=m_n+1(mn=max⁡{γn,ξn}<αm_n=\max\{\gamma_n,\xi_n\}<\alpha。α\alpha は極限なので mn+1<αm_n+1<\alpha)とする。γn\gamma_n は狭義増加で、すべての ξk\xi_k は γk+1\gamma_{k+1} より小さい。したがって I(β,α)=⨆n≥0I(γn,γn+1)I(\beta,\alpha)=\bigsqcup_{n\ge0}I(\gamma_n,\gamma_{n+1})(第 1 座標が ξ<α\xi<\alpha の点は、ある nn で γn≤ξ<γn+1\gamma_n\le\xi<\gamma_{n+1} となる)。各 I(γn,γn+1)I(\gamma_n,\gamma_{n+1}) は帰納法の仮定から [0,1)[0,1) と順序同型で、nn 番目を区間 [1−2−n,1−2−n−1)[1-2^{-n},1-2^{-n-1}) にうつすと、全体が [0,1)[0,1) と順序同型になる。

次の補題は、長い半直線がコンパクトでないことの帰結(パラコンパクトでないこと)を導くために使います。可算コンパクトとは、可算な開被覆からは有限個を選んで覆える、という性質です。

補題 5.4(パラコンパクトな可算コンパクト空間はコンパクト)✓

位相空間 XX がパラコンパクトかつ可算コンパクト(定義 3.1[可算性・点列・可算コンパクト性])ならば、XX はコンパクトである。

証明(補題 5.4)

U\mathcal{U} を開被覆とし、局所有限な開細分 V\mathcal{V}(空集合は除く)をとる。V\mathcal{V} が無限なら、相異なる V1,V2,⋯∈VV_1,V_2,\dots\in\mathcal{V} と点 xn∈Vnx_n\in V_n がとれる。可算コンパクト性(定理 3.2[可算性・点列・可算コンパクト性] の (c))から点列 (xn)(x_n) は集積点 xx をもつ。V\mathcal{V} の局所有限性から、xx の開近傍 NN は有限個の V∈VV\in\mathcal{V} としか交わらないが、xx が集積点なので NN は無限個の nn について xn∈Vnx_n\in V_n を含み、相異なる無限個の VnV_n と交わる。矛盾。よって V\mathcal{V} は有限で、各 VV を含む UV∈UU_V\in\mathcal{U} をとれば有限部分被覆が得られる。

命題 5.5(長い半直線・長い直線の性質)✓

長い半直線 LL と長い直線 ℓ\ell について、次が成り立つ。

  1. LL はハウスドルフである。LL の各点は、[0,1)[0,1) または R\mathbb{R} に同相な開近傍をもつ。
  2. LL は連結である。
  3. LL は点列コンパクトであるが、コンパクトでない。
  4. LL は距離化可能でなく、パラコンパクトでもない。
  5. ℓ\ell はハウスドルフで、各点が R\mathbb{R} に同相な開近傍をもち(1 次元の位相多様体の局所条件)、連結である。ℓ\ell は点列コンパクトで、コンパクトでなく、距離化可能でなく、パラコンパクトでもない。
証明(命題 5.5)

以下 α0=min⁡ω1\alpha_0=\min\omega_1 とする(0=(α0,0)0=(\alpha_0,0))。

(1) ハウスドルフ性は 命題 5.8[位相空間の定義と基本概念]。p=(α,s)≠0p=(\alpha,s)\ne0 とする。(α0,0)<p<(α+1,0)(\alpha_0,0)<p<(\alpha+1,0) なので、開区間 ((α0,0),(α+1,0))((\alpha_0,0),(\alpha+1,0)) は pp を含む。これは I(α0,α+1)I(\alpha_0,\alpha+1) から最小元を除いたものなので、補題 5.3 により (0,1)(0,1) と順序同型である。p=0p=0 の場合、(←,(α0+1,0))=I(α0,α0+1)(\leftarrow,(\alpha_0+1,0))=I(\alpha_0,\alpha_0+1) は開区間で [0,1)[0,1) と順序同型。これらの区間は凸なので、補題 5.2 により、部分空間位相が順序位相に一致し、順序同型により (0,1)(0,1) や [0,1)[0,1) の順序位相、すなわち通常の位相(補題 5.7[位相空間の定義と基本概念] と 補題 5.2)をもつ空間と同相である。

(2) α>α0\alpha>\alpha_0 について Kα={x:0≤x≤(α,0)}K_\alpha=\{x:0\le x\le(\alpha,0)\} は、I(α0,α)I(\alpha_0,\alpha) に最大元 (α,0)(\alpha,0) を付けたもので、補題 5.3 により [0,1][0,1] と順序同型。KαK_\alpha は凸なので、補題 5.2 により [0,1][0,1] と同相、定理 4.1[連結性] と 定理 5.1[連結性] により連結である。(γ,s)∈L(\gamma,s)\in L は (γ,s)<(γ+1,0)(\gamma,s)<(\gamma+1,0) なので Kγ+1K_{\gamma+1} に属し(γ+1>α0\gamma+1>\alpha_0)、L=⋃αKαL=\bigcup_\alpha K_\alpha。すべての KαK_\alpha が 00 を含むので、命題 5.3[連結性] から LL は連結。

(3) (xn)(x_n) を LL の点列、xn=(γn,sn)x_n=(\gamma_n,s_n) とする。{γn}\{\gamma_n\} は高々可算なので、補題 2.2 により α\alpha で γn<α\gamma_n<\alpha なるものがある。xn∈Kα≅[0,1]x_n\in K_\alpha\cong[0,1](コンパクト距離空間)なので、KαK_\alpha で収束する部分列がある(定理 4.3[距離空間])。Kα→LK_\alpha\to L の包含は連続(補題 5.2)なので、部分列は LL でも収束する。コンパクトでないこと:{(←,(α,0))}α∈ω1\{(\leftarrow,(\alpha,0))\}_{\alpha\in\omega_1} は LL の開被覆((γ,s)<(γ+1,0)(\gamma,s)<(\gamma+1,0))だが、有限個の合併は最大の α\alpha の区間で、(α,0)(\alpha,0) を含まない。

(4) LL が距離化可能とすると、(3) の点列コンパクト性と 定理 4.3[距離空間] からコンパクトとなり矛盾。点列コンパクトなら可算コンパクト(命題 3.3[可算性・点列・可算コンパクト性] の 2)で、LL がパラコンパクトなら 補題 5.4 からコンパクトとなり矛盾。

(5) 凸部分集合 L⊆ℓL\subseteq\ell は、順序位相が LL の順序位相と一致する(補題 5.2)。L−∪{0}L^-\cup\{0\} も凸で、順序反転の写像 x−↦xx^-\mapsto x により LL と順序同型(反転)、同相。ハウスドルフ性は 命題 5.8[位相空間の定義と基本概念]。局所条件:p∈L∖{0}p\in L\setminus\{0\} の LL での開近傍((1)、下端が LL の点なので ℓ\ell の開区間でもある)は ℓ\ell で開で (0,1)(0,1) に同相。L−L^- の点も反転して同様。p=0p=0 では、c=(α0,1/2)c=(\alpha_0,1/2) として (c−,c)(c^-,c) が ℓ\ell の開区間で、(α0,t)↦t(\alpha_0,t)\mapsto t、(α0,t)−↦−t(\alpha_0,t)^-\mapsto-t により (−1/2,1/2)(-1/2,1/2) と順序同型、補題 5.2 により同相。連結性:LL と L−∪{0}L^-\cup\{0\} は連結で 00 を共有するので、命題 5.3[連結性] から ℓ\ell は連結。点列コンパクト:ℓ\ell の点列は、LL か L−∪{0}L^-\cup\{0\} に無限個の項をもち、その部分列は (3) により収束する。コンパクトでない:LL は ℓ\ell の閉集合(補集合 (←,0)(\leftarrow,0) は開)で、ℓ\ell がコンパクトなら LL もコンパクト(定理 4.1[コンパクト性])となり (3) に反する。距離化可能なら部分空間 LL も距離化可能で (4) に反する。パラコンパクトなら閉部分空間 LL もパラコンパクト(命題 8.1[パラコンパクト空間と 1 の分割] の 1)で (4) に反する。

長い直線は、各点のまわりで R\mathbb{R} と同じに見えるハウスドルフ空間ですが、第二可算でもパラコンパクトでもありません。位相多様体の定義に「第二可算」(または「パラコンパクト」)を入れるのは、このような空間を除くためです(定義 2.3[距離化定理])。

定義 6.1(櫛空間)↗

K={0}∪{1/n:n≥1}K=\{0\}\cup\{1/n:n\ge1\} とし、R2\mathbb{R}^2 の部分空間

C=([0,1]×{0})∪(K×[0,1])C=\bigl([0,1]\times\{0\}\bigr)\cup\bigl(K\times[0,1]\bigr)

を櫛空間といいます。底辺 [0,1]×{0}[0,1]\times\{0\} に、x∈Kx\in K ごとに高さ 11 の歯 {x}×[0,1]\{x\}\times[0,1] が立った形です。

命題 6.2(櫛空間は可縮だが局所連結でない)✓

櫛空間 CC について、次が成り立つ。

  1. CC は可縮(定義 2.8[基本群と被覆空間])で、したがって弧状連結である。
  2. CC は点 (0,1)(0,1) で局所連結でない。特に CC は局所連結でなく、局所弧状連結でもない。
証明(命題 6.2)

(1) H:C×[0,1]→CH:C\times[0,1]\to C を

H((x,y),t)={(x, (1−2t) y)(0≤t≤12)((2−2t) x, 0)(12≤t≤1)H\bigl((x,y),t\bigr)=\begin{cases}(x,\,(1-2t)\,y)&(0\le t\le\tfrac12)\\ ((2-2t)\,x,\,0)&(\tfrac12\le t\le1)\end{cases}

と定める。値が CC に入ること:y>0y>0 なら x∈Kx\in K で、(x,(1−2t)y)(x,(1-2t)y) は歯 {x}×[0,1]\{x\}\times[0,1] の点、y=0y=0 なら底辺の点。第 2 式の値は底辺の点。t=12t=\tfrac12 で両式とも (x,0)(x,0) に一致し、2 つの場合分けの領域 C×[0,12]C\times[0,\tfrac12]、C×[12,1]C\times[\tfrac12,1] は閉で、各式は連続(多項式)なので、貼り合わせ補題(補題 7.2[連結性])から HH は連続。H(⋅,0)=idH(\cdot,0)=\mathrm{id}、H(⋅,1)≡(0,0)H(\cdot,1)\equiv(0,0) なので可縮。可縮な空間は弧状連結(命題 2.9[基本群と被覆空間] の 2)。

(2) p=(0,1)p=(0,1)、V=C∩B(p,1/2)V=C\cap B(p,1/2) とし、pp の連結な開近傍 W⊆VW\subseteq V が存在すると仮定する。W⊆B(p,1/2)W\subseteq B(p,1/2) の点の第 2 座標は 1/21/2 より大きいので、W⊆K×(1/2,1]W\subseteq K\times(1/2,1] である(底辺の点は第 2 座標 00)。WW は CC で開で、p∈Wp\in W であり、(1/n,1)→p(1/n,1)\to p なので、十分大きい nn で (1/n,1)∈W(1/n,1)\in W。第 1 座標への射影 h(x,y)=xh(x,y)=x は連続で、WW は連結なので、h(W)h(W) は連結(定理 5.1[連結性])、すなわち区間である(定理 4.1[連結性])。h(W)∋0,1/nh(W)\ni0,1/n から [0,1/n]⊆h(W)⊆K[0,1/n]\subseteq h(W)\subseteq K となるが、t=2/(2n+1)∈(1/(n+1),1/n)t=2/(2n+1)\in(1/(n+1),1/n) は KK に属さない。矛盾。したがって局所連結でない(局所連結性の定義、定義 9.6[連結性])。弧状連結な開集合は連結(定理 7.3[連結性])なので、局所弧状連結なら局所連結で、局所弧状連結でもない。

可縮な空間は単連結(基本群が自明)なので、被覆空間論の観点からは「良い」空間ですが、局所連結でないため、位相的には「悪い」ところをもちます。局所可縮であれば局所弧状連結(命題 2.9[基本群と被覆空間] の 3)なので、櫛空間は局所可縮でもありません。

定義 7.1(ハワイの耳輪)↗

複素平面 C=R2\mathbb{C}=\mathbb{R}^2 で、Cn={z:∣z−1/n∣=1/n}C_n=\{z:|z-1/n|=1/n\}(n≥1n\ge1)とし、H=⋃n≥1Cn\mathbb{H}=\bigcup_{n\ge1}C_n をハワイの耳輪といいます。半径 1/n1/n の円が、原点で内側に接しながら入れ子になった図形です。

円 CmC_m と CnC_n(m≠nm\ne n)は原点でだけ交わります(∣z∣2=2Re⁡z/n=2Re⁡z/m|z|^2=2\operatorname{Re}z/n=2\operatorname{Re}z/m から Re⁡z=0\operatorname{Re}z=0、z=0z=0)。また CnC_n の点は ∣z∣≤2/n|z|\le2/n を満たします。

命題 7.2(ハワイの耳輪は普遍被覆をもたない)✓

ハワイの耳輪 H\mathbb{H} について、次が成り立つ。

  1. H\mathbb{H} はコンパクト距離空間で、弧状連結である。
  2. 各 nn について、rn:H→Cnr_n:\mathbb{H}\to C_n(z∈Cnz\in C_n なら rn(z)=zr_n(z)=z、そうでなければ 00)は連続である。
  3. 原点の任意の近傍 UU に対し、UU の中の原点を基点とするループで、H\mathbb{H} の中で零ホモトピックでないものがある。特に H\mathbb{H} は半局所単連結でない。
  4. H\mathbb{H} の単連結な被覆空間は存在しない。すなわち普遍被覆をもたない。

(4) の方針:被覆空間の被覆写像は、原点のまわりの小さい近傍の上で同相になります。ところが原点の近くには零ホモトピックでないループがあるので、被覆空間が単連結だと、そのループを持ち上げたものが零ホモトピックになってしまい、(3) と矛盾します。

証明(命題 7.2)

(1) H⊆B(0,2)\mathbb{H}\subseteq B(0,2) は有界。閉であること:p∉Hp\notin\mathbb{H} とする。p=0p=0 は H\mathbb{H} の点なので p≠0p\ne0。2/k<∣p∣/22/k<|p|/2 なる kk について Ck⊆B(0,∣p∣/2)C_k\subseteq B(0,|p|/2) なので B(p,∣p∣/2)B(p,|p|/2) と交わらない。残りの有限個の CkC_k は閉集合で pp を含まないので、pp は十分小さい近傍で H\mathbb{H} と交わらない。よって H\mathbb{H} は閉で、Heine–Borel(定理 5.2[コンパクト性])によりコンパクト、距離空間は R2\mathbb{R}^2 の距離から。各 CnC_n は s↦1/n−(1/n)e2πiss\mapsto1/n-(1/n)e^{2\pi is} の像として、原点と任意の点を道で結ぶ。道の逆と接続(補題 7.2[連結性])により、任意の 2 点を原点経由で結べる。

(2) z∈Hz\in\mathbb{H}、z≠0z\ne0 とし、z∈Cmz\in C_m とする。δ=∣z∣/2\delta=|z|/2 について、B(z,δ)B(z,\delta) と交わる CkC_k は 2/k≥∣z∣/22/k\ge|z|/2 なる有限個の kk だけで、各 CkC_k 上で rnr_n は恒等写像か定値写像で連続である。有限個の閉集合 H∩B‾(z,δ)∩Ck\mathbb{H}\cap\overline{B}(z,\delta)\cap C_k に貼り合わせ補題(補題 7.2[連結性])を使うと、rnr_n は zz の近傍で連続。z=0z=0 では ∣rn(w)∣≤∣w∣|r_n(w)|\le|w| から連続。

(3) γn(s)=1n−1ne2πis\gamma_n(s)=\dfrac1n-\dfrac1ne^{2\pi is} は CnC_n の中の原点を基点とするループで、hn(z)=1−nzh_n(z)=1-nz は CnC_n から S1S^1 への同相写像(∣1−nz∣=n∣1/n−z∣=1|1-nz|=n|1/n-z|=1、逆写像も同形)で hn(0)=1h_n(0)=1、hn(γn(s))=e2πish_n(\gamma_n(s))=e^{2\pi is} である。ループ σ(s)=e2πis\sigma(s)=e^{2\pi is}(定理 4.1[基本群と被覆空間] の記号では ω1\omega_1。この記事の ω1\omega_1 とは別物)とおく。連続写像 hn∘rn:H→S1h_n\circ r_n:\mathbb{H}\to S^1 が誘導する準同型で [γn][\gamma_n] は [σ][\sigma] にうつり、[σ]≠1[\sigma]\ne1 である(同定理:k↦[s↦e2πiks]k\mapsto[s\mapsto e^{2\pi iks}] は Z\mathbb{Z} からの同型で、[σ][\sigma] は 1∈Z1\in\mathbb{Z} に対応)。したがって γn\gamma_n は H\mathbb{H} の中で零ホモトピックでない。原点の近傍 UU は B(0,ε)∩HB(0,\varepsilon)\cap\mathbb{H} を含み、2/n<ε2/n<\varepsilon なる nn について Cn⊆UC_n\subseteq U、γn\gamma_n は UU の中のループである。

(4) p:H~→Hp:\tilde{\mathbb{H}}\to\mathbb{H} を被覆写像(定義 3.1[基本群と被覆空間])とし、H~\tilde{\mathbb{H}} が単連結(弧状連結で基本群が自明)と仮定する。原点のよく被覆される開近傍 UU をとり、原点の逆像の 1 点 0~\tilde0 を含む層 VV(p∣V:V→Up|_V:V\to U は同相)をとる。(3) の nn を、Cn⊆UC_n\subseteq U となるようにとり、γ~=(p∣V)−1∘γn\tilde\gamma=(p|_V)^{-1}\circ\gamma_n とおくと、γ~\tilde\gamma は 0~\tilde0 を基点とする VV のループである(γn(0)=γn(1)=0\gamma_n(0)=\gamma_n(1)=0 なので γ~(0)=γ~(1)=0~\tilde\gamma(0)=\tilde\gamma(1)=\tilde0)。H~\tilde{\mathbb{H}} は単連結なので、γ~\tilde\gamma は端点を固定して零ホモトピックで、pp で移すと p∘γ~=γnp\circ\tilde\gamma=\gamma_n が H\mathbb{H} で零ホモトピックとなり、(3) に反する。

局所弧状連結かつ半局所単連結な空間は普遍被覆をもつ(定理 7.1[基本群と被覆空間])ので、ハワイの耳輪はその仮定のうち半局所単連結性が落とせない例になっています(H\mathbb{H} は局所弧状連結ですが、(3) により半局所単連結でありません。局所弧状連結性は、原点の近傍 B(0,ε)∩HB(0,\varepsilon)\cap\mathbb{H} が、丸ごと入る小さい円 CnC_n と、大きい円の原点を含む開弧との合併で、どれも原点を通る弧状連結な集合であることから確かめられます。原点以外の点では H\mathbb{H} は局所的に 1 つの円の開弧です)。基本群が非可算で自由群でないことなどの、より精密な性質は研究水準で、この記事では扱いません(Cannon–Conner, Topology and its Applications 106 (2000))。

前の章までに現れた性質の間の含意と、その逆が成り立たないことを示す空間をまとめます。逆の否定は、いずれも上で証明した命題(または前の章の命題)が与えます。

注意 8.1

分離公理・可算性・パラコンパクト性

  • 距離化可能 ⇒\Rightarrow 第一可算。逆は偽:Sorgenfrey 直線(命題 3.2)は第一可算だが距離化可能でない。
  • 第二可算 ⇒\Rightarrow 可分。逆は偽:Sorgenfrey 直線は可分だが第二可算でない(同命題)。また、Moore 平面は可分だが正規でないので第二可算でない(第二可算な正則空間は正規、命題 7.1[分離公理と距離づけ可能性])。
  • T4T_4(T1T_1 かつ正規)⇒\Rightarrow Tychonoff(命題 2.4[完全正則空間と埋め込み定理] の 4)⇒\Rightarrow T3T_3(T1T_1 かつ正則。同命題の 1)⇒\Rightarrow ハウスドルフ。1 つ目の逆は偽:Moore 平面は Tychonoff だが正規でない(命題 4.2)。T0T_0 だが T1T_1 でない空間の例として Sierpiński 空間がある(定義 4.1[完全正則空間と埋め込み定理])。
  • 正則 Lindelöf ⇒\Rightarrow パラコンパクト ⇒\Rightarrow 正規(ハウスドルフのとき)。積は保たない:Sorgenfrey 直線はこれらすべてをもつが、Sorgenfrey 平面は正規でなく、したがってパラコンパクトでも Lindelöf でもない(命題 3.4)。
  • ハウスドルフ ⇒\Rightarrow 極限の一意性(ネット・フィルター)。補可算位相の R\mathbb{R} では点列の極限は一意だがネットの極限は一意でない(命題 8.1[ネットとフィルターによる収束])。

コンパクト性

連結性・局所連結性・被覆空間

  • 弧状連結 ⇒\Rightarrow 連結。逆は偽:トポロジストの正弦曲線(命題 8.2[連結性])。
  • 可縮 ⇒\Rightarrow 弧状連結(単連結)。可縮だが局所連結でない空間:櫛空間(命題 6.2)。トポロジストの正弦曲線が局所連結でないこと:命題 9.8[連結性]。
  • 局所弧状連結かつ半局所単連結 ⇒\Rightarrow 普遍被覆をもつ。半局所単連結性が落とせない例:ハワイの耳輪(命題 7.2)。

多様体の定義

  • 局所的に Rn\mathbb{R}^n と同相なハウスドルフ空間であっても、第二可算でなければ距離化可能とは限らない:長い直線(命題 5.5)。第二可算(またはパラコンパクト)という仮定を入れると距離化可能になる(系 7.2[距離化定理])。

反例を作る定石。 この記事の空間は、次の操作の例にもなっています。細かい位相:Sorgenfrey 直線(通常の位相より細かくして、正規でない積を作る)、Moore 平面(軸の近傍を細かくして閉離散な軸を作る)。順序位相:長い直線(R\mathbb{R} の順序を非可算に伸ばす)。積:Sorgenfrey 平面。部分空間の貼り合わせ・列の極限:櫛空間(歯の列が x=0x=0 の歯に近づく)、ハワイの耳輪(円の列が原点に近づく)。商空間を使った反例は 積位相・商位相と Tychonoff の定理 で扱っています。

演習 9.1易

Sorgenfrey 直線 SS で、点列 xn=1/nx_n=1/n と yn=−1/ny_n=-1/n は、それぞれ 00 に収束するか。理由とともに答えてください。

解答

00 の近傍基は [0,ε)[0,\varepsilon) で、xn=1/n∈[0,ε)x_n=1/n\in[0,\varepsilon) は n>1/εn>1/\varepsilon で成り立つので xn→0x_n\to0。一方 yn<0y_n<0 で、00 の近傍 [0,1)[0,1) はどの yny_n も含まないので、yny_n は 00 に収束しない(通常の位相ではどちらも 00 に収束する)。

演習 9.2標準

Moore 平面 Γ\Gamma は第一可算であるが、第二可算でないことを示してください。

解答

y>0y>0 の点 pp では半径 1/n1/n の円板 D(p,1/n)D(p,1/n)(nn が大きいとき)、軸上の点 (x,0)(x,0) では T(x,1/n)T(x,1/n) が近傍基で、第一可算。Γ\Gamma が第二可算なら、Tychonoff 空間は正則(命題 2.4[完全正則空間と埋め込み定理] の 1)なので、第二可算な正則空間は正規(命題 7.1[分離公理と距離づけ可能性])となり、命題 4.2 に反する。

演習 9.3標準

ハワイの耳輪 H\mathbb{H} が局所可縮でないことを示してください。

解答

局所可縮な空間は半局所単連結(命題 2.9[基本群と被覆空間] の 3)だが、H\mathbb{H} は 命題 7.2 の (3) により半局所単連結でない。

  • L. A. Steen, J. A. Seebach Jr., Counterexamples in Topology, Dover, 1995 — 本記事の反例(Sorgenfrey 直線、Moore 平面、長い直線、櫛空間)の網羅的な目録。
  • J. R. Munkres, Topology (2nd ed.), Prentice Hall, 2000 — §24(長い直線)・§30–31(Sorgenfrey 直線と正規性)。
  • R. Engelking, General Topology, Heldermann, 1989 — 第 1 章・第 2 章(Sorgenfrey 直線、Moore 平面)。
  • A. Hatcher, Algebraic Topology, Cambridge University Press, 2002 — 第 1 章(ハワイの耳輪、普遍被覆)。

このテーマの 100 本ノック(100 問)

執筆: Claude Code(Sonnet 5.5)・監査 2 回(Claude Code)・最終 2026-10-12

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