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調和関数と Poisson 積分:円板の Dirichlet 問題から Harnack・Herglotz・鏡像原理へ

対象読者: 本テーマ第 1〜4 章(コーシー・リーマンの関係式、コーシーの積分公式、べき級数展開)を学び、多変数の微積分(ラプラシアン・グリーンの公式)を知っている学部上級生。偏微分方程式は仮定しません。

前提となる記事:正則関数の強力な性質:無限回微分可能性から一致の定理まで、正則関数とコーシー・リーマンの関係式:複素微分はなぜ強い条件なのか

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円の縁での値を決めたとき、内側の値は一通りに決まるのか、決まるならどう計算できるのか。この記事はその素朴な問いから始まります。答えは、内側の値が縁の値の重みつき平均で書ける、というものです。読み終えると、縁の温度や電位から内部の分布を求める公式と、それを使った値の評価、領域を境界の向こうへ延長する方法が使えるようになります。

  • 実数値の調和関数は、円板の上では必ず正則関数の実部です(調和共役の存在)。したがって調和関数は C∞C^\infty で、円周上の平均値の性質と最大値原理をもちます。逆に、連続で平均値の性質をもつ関数は調和です。
  • Poisson 核 Pr(θ)=1−r21−2rcos⁡θ+r2P_r(\theta)=\dfrac{1-r^2}{1-2r\cos\theta+r^2} は、正で全積分 11 の「近似単位元」(積分すると 1 で、一点のまわりに集中していく重み)です。円板の閉包の近くで調和な uu は、境界値の Poisson 積分で復元できます。
  • Dirichlet 問題:円周上の連続関数 φ\varphi に対し、Poisson 積分は円板上の調和関数で、境界でちょうど φ\varphi の値をとる唯一の解です。
  • Harnack の不等式:正の調和関数は、円板の中の点で値が同じオーダー(比が R−rR+r\dfrac{R-r}{R+r} と R+rR−r\dfrac{R+r}{R-r} の間)に入ります。そこから、リウヴィル型の定理と、単調増加列についての Harnack の原理が出ます。
  • Herglotz の表現:円板上で Re⁡f≥0\operatorname{Re}f\ge0 の正則関数は、円周上の正測度 μ\mu による ∫eiθ+zeiθ−z dμ(θ)\displaystyle\int\frac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z}\,d\mu(\theta) に(虚の定数を除いて)一致します。測度の存在を弱 * 収束(測度の列を、連続関数との積分の収束でとらえる極限)の議論で示します。
  • Schwarz の鏡像原理:境界の一部の上で実数値(または調和関数なら 00)となる関数は、その部分を越えて対称に延長でき、延長しても正則(調和)です。

1. 動機:円板の上の境界値問題

Section titled “1. 動機:円板の上の境界値問題”

薄い円盤の縁の温度を φ(θ)\varphi(\theta) に保ったとき、平衡状態での内部の温度分布 uu は何か。数学的には、Δu=0\Delta u=0 を満たし境界で u=φu=\varphi となる関数を探すDirichlet 問題です。同じ形の問題が、静電ポテンシャル(導体の表面電位を与えて内部の電位を求める)や、流体の速度ポテンシャルにも現れます。

正則関数とコーシー・リーマンの関係式で、正則関数 f=u+ivf=u+iv の実部 uu はラプラス方程式 Δu=0\Delta u=0 を満たすことを見ました(系 5.7[正則関数とコーシー・リーマンの関係式])。この章はその逆から始めます。ラプラス方程式を満たす実関数は、円板上ではかならず正則関数の実部になります。調和関数の問題が、正則関数のコーシーの積分公式やテイラー展開に載せ替えられるのです。そこから Poisson 積分公式が出て、Dirichlet 問題の解が具体的に書き下せます。

この章の内容は、次の話題の入口でもあります。正の調和関数と Herglotz の表現は、Hardy 空間(円板上の正則関数のうち、半径 r<1r<1 の円周上での平均的な大きさが rr によらず有界なものの空間)や Herglotz 関数(実部が非負の正則関数)の理論の出発点で、ここで示す Harnack の不等式は、正則関数族の正規性(関数の列から、局所一様収束する部分列が取れる性質)や、確率論での調和関数の評価にも使われます。

事実出典
正則関数の実部・虚部は C∞C^\infty かつ調和系 5.7[正則関数とコーシー・リーマンの関係式]
コーシー・リーマンの関係式(十分性)定理 5.1[正則関数とコーシー・リーマンの関係式]
単連結(円板)では正則関数は原始関数をもつ定義 5.2[等角写像とリーマン写像定理]
円周上の平均値の性質(正則関数)系 6.5[コーシーの積分定理と積分公式]
テイラー展開と係数公式定理 5.2[正則関数の強力な性質]
局所一様収束極限の正則性定理 5.2[偏角の原理と Rouché の定理]
一致の定理定理 7.3[正則関数の強力な性質]
モレラの定理定理 3.6[正則関数の強力な性質]

D(a,R)D(a,R) は開円板、D=D(0,1)\mathbb{D}=D(0,1)、T=∂DT=\partial\mathbb{D} は単位円周、H±={±Im⁡z>0}H^{\pm}=\{\pm\operatorname{Im}z>0\} は上・下半平面です。

定義 3.1(調和関数)↗

開集合 Ω⊂C=R2\Omega\subset\mathbb{C}=\mathbb{R}^2 上の実数値 C2C^2 級関数 uu が調和であるとは、Ω\Omega 上で Δu=uxx+uyy=0\Delta u=u_{xx}+u_{yy}=0 が成り立つことをいう。

命題 3.2(円板上の調和共役)✓

uu を円板 D(a,R)D(a,R) 上の調和関数とする。このとき D(a,R)D(a,R) 上の正則関数 ff で Re⁡f=u\operatorname{Re}f=u となるものが存在する。

証明(命題 3.2)

g=ux−iuyg=u_x-iu_y とおきます。実部 U=uxU=u_x、虚部 V=−uyV=-u_y は C1C^1 級で、Ux=uxxU_x=u_{xx}、Vy=−uyyV_y=-u_{yy} ですから、Δu=0\Delta u=0 は Ux=VyU_x=V_y と同値です。Uy=uxyU_y=u_{xy}、Vx=−uyxV_x=-u_{yx} ですから u∈C2u\in C^2 の下で Uy=−VxU_y=-V_x も成り立ちます。コーシー・リーマンの関係式の十分性(定理 5.1[正則関数とコーシー・リーマンの関係式])から、gg は D(a,R)D(a,R) 上で正則です。

円板は凸なので単連結で、正則関数は原始関数をもちます(定義 5.2[等角写像とリーマン写像定理] の同値条件)。H′=gH'=g となる HH を取り、H=P+iQH=P+iQ と書くと、H′=Px+iQx=Px−iPyH'=P_x+iQ_x=P_x-iP_y(コーシー・リーマン)なので、Px=uxP_x=u_x、Py=uyP_y=u_y です。u−Pu-P の勾配は零で、円板は連結ですから u−Pu-P は定数 cc です。f=H+cf=H+c とおけば Re⁡f=P+c=u\operatorname{Re}f=P+c=u です。

系 3.3(調和関数の平均値の性質)✓

uu を開集合 Ω\Omega 上の調和関数とする。uu は C∞C^\infty 級であり、D‾(a,r)⊂Ω\overline{D}(a,r)\subset\Omega ならば

u(a)=12π∫02πu(a+reiθ) dθ.u(a)=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}u(a+re^{i\theta})\,d\theta .
証明(系 3.3)

D‾(a,r)\overline{D}(a,r) はコンパクトで Ω\Omega は開なので、D(a,R)⊂ΩD(a,R)\subset\Omega となる R>rR>r が取れます。命題 3.2 で u=Re⁡fu=\operatorname{Re}f(ff は正則)と書けます。ff は C∞C^\infty(系 5.7[正則関数とコーシー・リーマンの関係式])なので uu も C∞C^\infty で、ff の平均値の性質(系 6.5[コーシーの積分定理と積分公式])の実部を取れば主張です。

実際には、C2C^2 級という仮定がなくても、連続であって平均値の性質を満たしさえすれば調和です(定理 5.1)。次の最大値原理は、平均値の性質だけを使って証明します。

定理 3.4(調和関数の最大値原理)✓

Ω\Omega を領域、u:Ω→Ru:\Omega\to\mathbb{R} を連続で、すべての D‾(a,r)⊂Ω\overline{D}(a,r)\subset\Omega で円周上の平均値の性質をもつ関数(特に調和関数)とする。uu が Ω\Omega の点 pp で最大値 m=max⁡Ωum=\max_\Omega u をとるならば、u≡mu\equiv m である。

さらに Ω\Omega が有界で u∈C(Ω‾)u\in C(\overline{\Omega}) ならば、max⁡Ω‾u=max⁡∂Ωu\max_{\overline{\Omega}}u=\max_{\partial\Omega}u である。

証明(定理 3.4)

集合 A={z∈Ω:u(z)=m}A=\{z\in\Omega:u(z)=m\} は空でなく、uu の連続性から Ω\Omega で閉です。q∈Aq\in A を取り、D‾(q,r)⊂Ω\overline{D}(q,r)\subset\Omega とします。0<ρ≤r0<\rho\le r で平均値の性質から 12π∫02π(m−u(q+ρeiθ))dθ=0\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}\bigl(m-u(q+\rho e^{i\theta})\bigr)d\theta=0 です。被積分関数は連続で 00 以上ですから恒等的に 00 で、u≡mu\equiv m が D‾(q,r)\overline{D}(q,r) 上で成り立ちます。ゆえに AA は開集合で、Ω\Omega の連結性から A=ΩA=\Omega です。

後半:Ω‾\overline{\Omega} はコンパクトなので、最大値を達成する点 p∈Ω‾p\in\overline{\Omega} があります。p∈∂Ωp\in\partial\Omega なら終わりです。p∈Ωp\in\Omega なら、前半から u≡u(p)u\equiv u(p) が Ω\Omega 上で成り立ち、連続性から Ω‾\overline{\Omega} 上でも成り立つので、最大値は境界でもとられます。

系 3.5(Dirichlet 問題の一意性)✓

Ω\Omega を有界領域とし、u,v∈C(Ω‾)u,v\in C(\overline{\Omega}) が Ω\Omega 上調和で、∂Ω\partial\Omega 上 u=vu=v ならば、Ω\Omega 上 u=vu=v である。

証明(系 3.5)

u−vu-v は調和で、境界上で零です。定理 3.4 を u−vu-v と v−uv-u に使えば、どちらも最大値が 00 以下、すなわち u−v≡0u-v\equiv0 です。

定義 4.1(Poisson 核)↗

0≤r<10\le r<1 と θ∈R\theta\in\mathbb{R} に対して

Pr(θ)=1−r21−2rcos⁡θ+r2=1−r2∣1−reiθ∣2P_r(\theta)=\frac{1-r^2}{1-2r\cos\theta+r^2}=\frac{1-r^2}{|1-re^{i\theta}|^2}

をPoisson 核という。

補題 4.2(Poisson 核の性質)✓

0≤r<10\le r<1 のとき次が成り立つ。

  1. Pr(θ)=Re⁡1+reiθ1−reiθ=∑n∈Zr∣n∣einθP_r(\theta)=\operatorname{Re}\dfrac{1+re^{i\theta}}{1-re^{i\theta}}=\displaystyle\sum_{n\in\mathbb{Z}}r^{|n|}e^{in\theta}(級数は θ\theta について一様収束)。
  2. Pr(θ)>0P_r(\theta)>0、12π∫02πPr(θ) dθ=1\dfrac{1}{2\pi}\displaystyle\int_0^{2\pi}P_r(\theta)\,d\theta=1。
  3. 1−r1+r≤Pr(θ)≤1+r1−r\dfrac{1-r}{1+r}\le P_r(\theta)\le\dfrac{1+r}{1-r}。
  4. 0<δ≤∣θ∣≤π0<\delta\le|\theta|\le\pi、12≤r<1\tfrac12\le r<1 ならば Pr(θ)≤2(1−r)1−cos⁡δP_r(\theta)\le\dfrac{2(1-r)}{1-\cos\delta}。
証明(補題 4.2)

1. q=reiθq=re^{i\theta} とおくと、Re⁡1+q1−q=Re⁡(1+q)(1−qˉ)∣1−q∣2=1−∣q∣2∣1−q∣2\operatorname{Re}\dfrac{1+q}{1-q}=\operatorname{Re}\dfrac{(1+q)(1-\bar{q})}{|1-q|^2}=\dfrac{1-|q|^2}{|1-q|^2} で、これは Pr(θ)P_r(\theta) です。∣q∣<1|q|<1 ですから 1+q1−q=1+2∑n≥1qn\dfrac{1+q}{1-q}=1+2\sum_{n\ge1}q^n(幾何級数)で、実部を取ると 1+2∑n≥1rncos⁡nθ=∑n∈Zr∣n∣einθ1+2\sum_{n\ge1}r^n\cos n\theta=\sum_{n\in\mathbb{Z}}r^{|n|}e^{in\theta} です。∑r∣n∣<∞\sum r^{|n|}<\infty から一様収束が従います。

2. 分子 1−r2>01-r^2>0、分母 ∣1−reiθ∣2>0|1-re^{i\theta}|^2>0 から正です。1 の級数を項別積分すると(一様収束)n≠0n\ne0 の項は ∫02πeinθdθ=0\int_0^{2\pi}e^{in\theta}d\theta=0 で、n=0n=0 の項だけが残って 12π∫Pr=1\frac{1}{2\pi}\int P_r=1 です。

3. 1−r≤∣1−reiθ∣≤1+r1-r\le|1-re^{i\theta}|\le1+r と 1−r2=(1−r)(1+r)1-r^2=(1-r)(1+r) から従います。

4. ∣1−reiθ∣2=(1−r)2+2r(1−cos⁡θ)≥2r(1−cos⁡δ)≥1−cos⁡δ|1-re^{i\theta}|^2=(1-r)^2+2r(1-\cos\theta)\ge2r(1-\cos\delta)\ge1-\cos\delta(r≥12r\ge\tfrac12、∣θ∣≥δ|\theta|\ge\delta で cos⁡θ≤cos⁡δ\cos\theta\le\cos\delta)。分子 1−r2≤2(1−r)1-r^2\le2(1-r) なので主張を得ます。

r = 0.85r = 0.6r = 0.3−ππ
Poisson 核 P_r(θ) のグラフ(θ は −π から π、r = 0.3, 0.6, 0.85)。r が 1 に近づくにつれ、全積分を 1 に保ったまま θ = 0 のまわりに集中する。

次の Poisson 積分公式は、調和関数を正則関数の実部として冪級数に展開し、その係数を円周上の値のフーリエ係数(e−inθe^{-in\theta} をかけて平均した値)で表し直すことで得られます。係数を並べ直すと、前の補題の Poisson 核の級数がちょうど現れる、というのが証明の筋です。

定理 4.3(Poisson 積分公式)✓

uu を D‾\overline{\mathbb{D}} を含む開集合上の調和関数とする。このとき 0≤r<10\le r<1、ϕ∈R\phi\in\mathbb{R} に対して

u(reiϕ)=12π∫02πPr(ϕ−θ) u(eiθ) dθ.u(re^{i\phi})=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}P_r(\phi-\theta)\,u(e^{i\theta})\,d\theta .
証明(定理 4.3)

D‾\overline{\mathbb{D}} の近傍に D(0,R′)D(0,R')(R′>1R'>1)が取れて、命題 3.2 により D(0,R′)D(0,R') 上の正則関数 f=∑n≥0cnznf=\sum_{n\ge0}c_nz^n で u=Re⁡fu=\operatorname{Re}f となるものがあります。級数は ∣z∣=1|z|=1 でも一様収束します。

u^(n)=12π∫02πu(eiθ)e−inθ dθ\hat{u}(n)=\dfrac{1}{2\pi}\displaystyle\int_0^{2\pi}u(e^{i\theta})e^{-in\theta}\,d\theta とおきます。u=12(f+fˉ)u=\tfrac12(f+\bar{f}) で、項別積分(一様収束)と ∫02πeikθdθ=0\int_0^{2\pi}e^{ik\theta}d\theta=0(k≠0k\ne0)から、

12π∫02πf(eiθ)e−inθdθ={cn(n≥0)0(n<0),12π∫02πf(eiθ)‾e−inθdθ={c−n‾(n≤0)0(n>0)\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}f(e^{i\theta})e^{-in\theta}d\theta=\begin{cases}c_n&(n\ge0)\\0&(n<0)\end{cases},\qquad \frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}\overline{f(e^{i\theta})}e^{-in\theta}d\theta=\begin{cases}\overline{c_{-n}}&(n\le0)\\0&(n>0)\end{cases}

です。したがって u^(n)=cn/2\hat{u}(n)=c_n/2 (n≥1n\ge1)、u^(0)=Re⁡c0\hat{u}(0)=\operatorname{Re}c_0、u^(−n)=cn‾/2\hat{u}(-n)=\overline{c_n}/2 (n≥1n\ge1) です。一方、u(reiϕ)=Re⁡∑n≥0cnrneinϕ=Re⁡c0+∑n≥112(cnrneinϕ+cn‾rne−inϕ)u(re^{i\phi})=\operatorname{Re}\sum_{n\ge0}c_nr^ne^{in\phi}=\operatorname{Re}c_0+\sum_{n\ge1}\tfrac12\bigl(c_nr^ne^{in\phi}+\overline{c_n}r^ne^{-in\phi}\bigr) ですから

u(reiϕ)=∑n∈Zu^(n) r∣n∣einϕ=12π∫02πu(eiθ)∑n∈Zr∣n∣ein(ϕ−θ) dθu(re^{i\phi})=\sum_{n\in\mathbb{Z}}\hat{u}(n)\,r^{|n|}e^{in\phi}=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}u(e^{i\theta})\sum_{n\in\mathbb{Z}}r^{|n|}e^{in(\phi-\theta)}\,d\theta

です(r<1r<1 なので級数は一様収束し、和と積分を交換できる)。補題 4.2 の 1 で級数は Pr(ϕ−θ)P_r(\phi-\theta) です。

円板が D(a,ρ)D(a,\rho) のときは、u(a+ρz)u(a+\rho z) に使ってスケールを戻せばよく、D‾(a,ρ)\overline{D}(a,\rho) の近傍で調和な uu に対して u(a+ρreiϕ)=12π∫Pr(ϕ−θ)u(a+ρeiθ)dθu(a+\rho re^{i\phi})=\frac{1}{2\pi}\int P_r(\phi-\theta)u(a+\rho e^{i\theta})d\theta です。

次の定理の証明では、調和性は Poisson 積分が正則関数の実部になることから従います。難しいのは境界での連続性です。境界に近い点では Poisson 核が境界の一点のまわりに集中するので、積分を「近い部分」と「遠い部分」に分けます。近い部分は φ\varphi の連続性で小さく抑え、遠い部分は核そのものが小さくなることで抑えます。

定理 4.4(円板の Dirichlet 問題)✓

φ:R→R\varphi:\mathbb{R}\to\mathbb{R} を周期 2π2\pi の連続関数とする。

u(reiψ)=12π∫02πPr(ψ−θ) φ(θ) dθ  (0≤r<1),u(eiψ)=φ(ψ)u(re^{i\psi})=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}P_r(\psi-\theta)\,\varphi(\theta)\,d\theta\ \ (0\le r<1),\qquad u(e^{i\psi})=\varphi(\psi)

で D‾\overline{\mathbb{D}} 上の関数 uu を定める。このとき uu は D‾\overline{\mathbb{D}} 上連続で、D\mathbb{D} 上調和である。また、この性質をもつ関数は他にない。

証明(定理 4.4)

調和性。 z=reiψz=re^{i\psi} に対して eiθ+zeiθ−z=1+rei(ψ−θ)1−rei(ψ−θ)\dfrac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z}=\dfrac{1+re^{i(\psi-\theta)}}{1-re^{i(\psi-\theta)}} ですから、補題 4.2 の 1 により Re⁡eiθ+zeiθ−z=Pr(ψ−θ)\operatorname{Re}\dfrac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z}=P_r(\psi-\theta) です。また ∣z∣≤ρ<1|z|\le\rho<1 で eiθ+zeiθ−z=1+2∑n≥1zne−inθ\dfrac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z}=1+2\sum_{n\ge1}z^ne^{-in\theta} が θ\theta について一様収束するので、

H(z)=12π∫02πφ(θ)eiθ+zeiθ−z dθ=φ^(0)+2∑n≥1φ^(n)znH(z)=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}\varphi(\theta)\frac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z}\,d\theta=\hat\varphi(0)+2\sum_{n\ge1}\hat\varphi(n)z^n

です(φ^(n)=12π∫φe−inθdθ\hat\varphi(n)=\frac{1}{2\pi}\int\varphi e^{-in\theta}d\theta)。∣φ^(n)∣≤max⁡∣φ∣|\hat\varphi(n)|\le\max|\varphi| なので、この冪級数の収束半径は 11 以上で、HH は D\mathbb{D} 上正則です。φ\varphi は実数値なので u=Re⁡Hu=\operatorname{Re}H で、系 5.7[正則関数とコーシー・リーマンの関係式] から調和です。

境界での連続性。 θ0∈R\theta_0\in\mathbb{R} と ε>0\varepsilon>0 を取ります。φ\varphi は周期的な連続関数なので一様連続で、∣θ−θ′∣<2η|\theta-\theta'|<2\eta なら ∣φ(θ)−φ(θ′)∣<ε|\varphi(\theta)-\varphi(\theta')|<\varepsilon となる η>0\eta>0 があります。z=reiψ→eiθ0z=re^{i\psi}\to e^{i\theta_0}(r<1r<1)とし、∣ψ−θ0∣<η|\psi-\theta_0|<\eta とします。12π∫Pr=1\frac{1}{2\pi}\int P_r=1 から

u(z)−φ(θ0)=12π∫ψ−πψ+πPr(ψ−θ)(φ(θ)−φ(θ0))dθ.u(z)-\varphi(\theta_0)=\frac{1}{2\pi}\int_{\psi-\pi}^{\psi+\pi}P_r(\psi-\theta)\bigl(\varphi(\theta)-\varphi(\theta_0)\bigr)d\theta .

∣θ−ψ∣<η|\theta-\psi|<\eta の部分では ∣θ−θ0∣<2η|\theta-\theta_0|<2\eta なので被積分関数は Pr⋅εP_r\cdot\varepsilon 以下で、Pr≥0P_r\ge0 と全積分 11 から寄与は ε\varepsilon 以下です。η≤∣θ−ψ∣≤π\eta\le|\theta-\psi|\le\pi の部分では、r≥12r\ge\tfrac12 で 補題 4.2 の 4 から Pr≤2(1−r)1−cos⁡ηP_r\le\dfrac{2(1-r)}{1-\cos\eta} で、∣φ(θ)−φ(θ0)∣≤2max⁡∣φ∣|\varphi(\theta)-\varphi(\theta_0)|\le2\max|\varphi| ですから寄与は 4(1−r)max⁡∣φ∣1−cos⁡η\dfrac{4(1-r)\max|\varphi|}{1-\cos\eta} 以下で、r→1r\to1 で 00 です。したがって lim sup⁡∣u(z)−φ(θ0)∣≤ε\limsup|u(z)-\varphi(\theta_0)|\le\varepsilon で、ε\varepsilon は任意なので u(z)→φ(θ0)=u(eiθ0)u(z)\to\varphi(\theta_0)=u(e^{i\theta_0}) です。これは境界点 eiθ0e^{i\theta_0} への任意の近づき方での連続性を意味します(境界上の点列では u=φu=\varphi が連続なのでよい)。

一意性。 系 3.5 です。

注意 4.5

円板以外の領域への Dirichlet 問題は、等角写像で円板に移して解けます。調和性は正則写像で保たれる(命題 7.1[等角写像とリーマン写像定理])ので、リーマンの写像定理が使える単連結領域では、境界の正則性が足りれば同じ手順で解けます。その具体例は 例 7.2[等角写像とリーマン写像定理] にあります。

例 4.6(sin³θ の Poisson 積分)

φ(θ)=sin⁡3θ=14(3sin⁡θ−sin⁡3θ)\varphi(\theta)=\sin^3\theta=\tfrac14(3\sin\theta-\sin3\theta) です。sin⁡nθ\sin n\theta の調和拡張は rnsin⁡nψr^n\sin n\psi(znz^n の虚部)ですから、定理 4.4 の解は一意性により

u(reiψ)=34 rsin⁡ψ−14 r3sin⁡3ψu(re^{i\psi})=\tfrac34\,r\sin\psi-\tfrac14\,r^3\sin3\psi

です。r→1r\to1 で sin⁡3ψ\sin^3\psi に戻ることがすぐ確かめられます。

定理 5.1(平均値の性質をもつ連続関数は調和)✓

Ω\Omega を開集合、u:Ω→Ru:\Omega\to\mathbb{R} を連続で、D‾(a,r)⊂Ω\overline{D}(a,r)\subset\Omega をみたす任意の円板で平均値の性質 u(a)=12π∫02πu(a+reiθ)dθu(a)=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}u(a+re^{i\theta})d\theta をもつものとする。このとき uu は調和である。

証明(定理 5.1)

D‾(a,ρ)⊂Ω\overline{D}(a,\rho)\subset\Omega を取り、uu の円周上の値を境界値として 定理 4.4(スケール変換したもの)の v∈C(D‾(a,ρ))v\in C(\overline{D}(a,\rho)) を作ります。vv は D(a,ρ)D(a,\rho) で調和、境界上で u=vu=v です。w=u−vw=u-v は D‾(a,ρ)\overline{D}(a,\rho) 上連続で、uu と調和関数 vv(系 3.3)の平均値の性質から、D(a,ρ)D(a,\rho) の内部でも平均値の性質をもちます。定理 3.4 の証明は平均値の性質だけを使っているので ww にも適用でき、最大値・最小値は境界値 00 に等しいです。よって w≡0w\equiv0、つまり D(a,ρ)D(a,\rho) 上で u=vu=v は調和です。a,ρa,\rho は任意なので uu は調和です。

系 5.2(調和関数の一様収束極限)✓

unu_n を開集合 Ω\Omega 上の調和関数列とし、un→uu_n\to u が局所一様収束するならば、uu も調和である。

証明(系 5.2)

uu は連続で、各 D‾(a,r)⊂Ω\overline{D}(a,r)\subset\Omega 上の一様収束から平均値の性質が極限で保たれます。定理 5.1 から調和です。

定理 5.3(Harnack の不等式)✓

u≥0u\ge0 を円板 D(a,R)D(a,R) 上の調和関数とする。このとき ∣z−a∣=r<R|z-a|=r<R の zz で

R−rR+r u(a)≤u(z)≤R+rR−r u(a)\frac{R-r}{R+r}\,u(a)\le u(z)\le\frac{R+r}{R-r}\,u(a)

が成り立つ。

証明(定理 5.3)

一般性を失わず a=0a=0 とします。r<ρ<Rr<\rho<R を取ると、uu は D‾(0,ρ)\overline{D}(0,\rho) の近傍で調和です。z=reiϕz=re^{i\phi} に 定理 4.3 をスケール変換して使うと

u(z)=12π∫02πPr/ρ(ϕ−θ) u(ρeiθ) dθ.u(z)=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}P_{r/\rho}(\phi-\theta)\,u(\rho e^{i\theta})\,d\theta .

u≥0u\ge0 と 補題 4.2 の 3 より ρ−rρ+r≤Pr/ρ≤ρ+rρ−r\dfrac{\rho-r}{\rho+r}\le P_{r/\rho}\le\dfrac{\rho+r}{\rho-r} ですから、12π∫02πu(ρeiθ)dθ=u(0)\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}u(\rho e^{i\theta})d\theta=u(0)(系 3.3)を使って

ρ−rρ+ru(0)≤u(z)≤ρ+rρ−ru(0)\frac{\rho-r}{\rho+r}u(0)\le u(z)\le\frac{\rho+r}{\rho-r}u(0)

です。ρ→R\rho\to R とすれば主張です。

系 5.4(下に有界な調和関数)✓

uu を C\mathbb{C} 全体で調和な関数とし、u≥cu\ge c(定数 cc)ならば uu は定数である。

証明(系 5.4)

u−c≥0u-c\ge0 に 定理 5.3 を D(0,R)D(0,R) で使うと、R−∣z∣R+∣z∣(u(0)−c)≤u(z)−c≤R+∣z∣R−∣z∣(u(0)−c)\dfrac{R-|z|}{R+|z|}(u(0)-c)\le u(z)-c\le\dfrac{R+|z|}{R-|z|}(u(0)-c) です。R→∞R\to\infty で両辺の係数は 11 に収束するので、u(z)=u(0)u(z)=u(0) です。

次の Harnack の原理は、増えていく調和関数の列について、局所一様に ∞\infty へ発散するか、局所一様収束して極限が調和関数になるか、という二者択一を述べています。証明では、Harnack の不等式により、列の増え方が近くの点どうしで同じオーダーにそろうことを使います。

定理 5.5(Harnack の原理)✓

Ω\Omega を領域、u1≤u2≤⋯u_1\le u_2\le\cdots を Ω\Omega 上の調和関数の単調増加列とする。このとき次のいずれか一方が成り立つ。

  1. un→∞u_n\to\infty が局所一様に成り立つ。
  2. unu_n は局所一様収束し、極限は調和関数である。
証明(定理 5.5)

b∈Ωb\in\Omega に対して D‾(b,R)⊂Ω\overline{D}(b,R)\subset\Omega を取ります。m>nm>n で um−un≥0u_m-u_n\ge0 は調和なので、定理 5.3 を r≤R/2r\le R/2(R−rR+r≥13\frac{R-r}{R+r}\ge\frac13)で使うと

13(um−un)(b)≤(um−un)(z)≤3(um−un)(b)(z∈D(b,R/2)).\tfrac13(u_m-u_n)(b)\le(u_m-u_n)(z)\le3(u_m-u_n)(b)\qquad(z\in D(b,R/2)).

(i) lim⁡un(b)<∞\lim u_n(b)<\infty とします。(un(b))(u_n(b)) は単調で有界なのでコーシー列で、上の右側の不等式から sup⁡D(b,R/2)∣um−un∣≤3(um−un)(b)→0\sup_{D(b,R/2)}|u_m-u_n|\le3(u_m-u_n)(b)\to0(m>n→∞m>n\to\infty)となり、D(b,R/2)D(b,R/2) 上で一様コーシー、よって一様収束します。(ii) lim⁡un(b)=∞\lim u_n(b)=\infty とします。左側の不等式 un(z)≥u1(z)+13(un−u1)(b)u_n(z)\ge u_1(z)+\tfrac13(u_n-u_1)(b) と、u1u_1 が D‾(b,R/2)\overline{D}(b,R/2) 上で有界なことから、un→∞u_n\to\infty が D(b,R/2)D(b,R/2) 上で一様に成り立ちます。

(i) の成り立つ点の集合 AA と (ii) の点の集合 BB は、Ω\Omega を互いに交わらない 2 つの集合に分け(単調列の極限は (−∞,∞](-\infty,\infty] に存在する)、上の議論から各点の近傍まで含めて開集合です。Ω\Omega は連結なので A=ΩA=\Omega か B=ΩB=\Omega です。コンパクト集合は有限個の D(b,R/2)D(b,R/2) で覆えるので、局所一様性が従います。(i) の場合、極限は 系 5.2 により調和です。

例 5.6(Harnack の不等式の等号)

u(z)=Re⁡1+z1−z=1−∣z∣2∣1−z∣2u(z)=\operatorname{Re}\dfrac{1+z}{1-z}=\dfrac{1-|z|^2}{|1-z|^2} は D\mathbb{D} 上で正、u(0)=1u(0)=1 の調和関数です。実軸上では u(r)=1+r1−ru(r)=\dfrac{1+r}{1-r}、u(−r)=1−r1+ru(-r)=\dfrac{1-r}{1+r} で、定理 5.3 の上下の評価(R=1R=1)が両方とも等号になります。つまり係数 R±rR∓r\frac{R\pm r}{R\mp r} はこれ以上改良できません。

Poisson 核の実部と虚部のペア eiθ+zeiθ−z\dfrac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z} は、円板上で実部が正の正則関数です。Herglotz の定理は、実部が非負の正則関数がすべてこの核の「重ね合わせ」で書けることを主張します。まず係数の評価を示します。

ここで出てくる「測度」は、円周の各部分に非負の重み(質量)を割り当てる規則のことで、ボレル測度はその対象を開集合から作れる集合にそろえたものです。直観的には、円周上に質量を置いたときの、その置き方だと思ってください。証明の筋は、半径 rr の円周上の値を質量とみなして測度 μr\mu_r を作り、r→1r\to1 の極限で測度 μ\mu を取り出す、というものです。極限の存在は、連続関数に対する積分の値(正の線形汎関数)の収束から、Riesz–Markov–Kakutani の表現定理(正の線形汎関数は測度による積分で書ける、という定理)で測度に直します。

命題 6.1(Carathéodory の係数評価)✓

f(z)=∑n≥0cnznf(z)=\sum_{n\ge0}c_nz^n を D\mathbb{D} 上の正則関数で Re⁡f≥0\operatorname{Re}f\ge0 とする。このとき n≥1n\ge1 について ∣cn∣≤2Re⁡c0|c_n|\le2\operatorname{Re}c_0 である。

証明(命題 6.1)

0<r<10<r<1 とし、ur(θ)=Re⁡f(reiθ)u_r(\theta)=\operatorname{Re}f(re^{i\theta}) とおきます。定理 4.3 の証明の計算(f(rz)f(rz) に適用)により、n≥1n\ge1 で 12π∫02πur(θ)e−inθdθ=cnrn2\dfrac{1}{2\pi}\displaystyle\int_0^{2\pi}u_r(\theta)e^{-in\theta}d\theta=\dfrac{c_nr^n}{2} です。ur≥0u_r\ge0 と平均値の性質(系 3.3)から

∣cn∣rn2≤12π∫02π∣ur(θ)∣ dθ=12π∫02πur(θ) dθ=Re⁡c0\frac{|c_n|r^n}{2}\le\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}|u_r(\theta)|\,d\theta=\frac{1}{2\pi}\int_0^{2\pi}u_r(\theta)\,d\theta=\operatorname{Re}c_0

です。r→1r\to1 とすれば主張です。

定理 6.2(Herglotz の表現定理(円板))✓

ff を D\mathbb{D} 上の正則関数で Re⁡f≥0\operatorname{Re}f\ge0 とする。このとき円周 T={∣ζ∣=1}T=\{|\zeta|=1\} 上の正の有限ボレル測度 μ\mu で μ(T)=Re⁡f(0)\mu(T)=\operatorname{Re}f(0) となるものが存在して、すべての z∈Dz\in\mathbb{D} で

f(z)=iIm⁡f(0)+∫02πeiθ+zeiθ−z dμ(θ)f(z)=i\operatorname{Im}f(0)+\int_{0}^{2\pi}\frac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z}\,d\mu(\theta)

が成り立つ。

証明(定理 6.2)

u=Re⁡f≥0u=\operatorname{Re}f\ge0、f=∑cnznf=\sum c_nz^n とします。

(1) 有限半径での表現。 0<r<10<r<1 とし、ur(θ)=u(reiθ)≥0u_r(\theta)=u(re^{i\theta})\ge0 に対する測度 dμr=ur(θ)dθ2πd\mu_r=u_r(\theta)\dfrac{d\theta}{2\pi} を考えます。平均値の性質から μr\mu_r の全質量は u(0)=Re⁡c0u(0)=\operatorname{Re}c_0 です。定理 4.3 の証明の計算により u^r(n)=cnrn/2\hat{u}_r(n)=c_nr^n/2 (n≥1n\ge1)、u^r(0)=Re⁡c0\hat{u}_r(0)=\operatorname{Re}c_0 なので、K(z,θ)=eiθ+zeiθ−z=1+2∑n≥1zne−inθK(z,\theta)=\dfrac{e^{i\theta}+z}{e^{i\theta}-z}=1+2\sum_{n\ge1}z^ne^{-in\theta} を使って

f(rz)=∑n≥0cnrnzn=iIm⁡c0+u^r(0)+2∑n≥1u^r(n)zn=iIm⁡c0+∫02πK(z,θ) dμr(θ)f(rz)=\sum_{n\ge0}c_nr^nz^n=i\operatorname{Im}c_0+\hat{u}_r(0)+2\sum_{n\ge1}\hat{u}_r(n)z^n=i\operatorname{Im}c_0+\int_0^{2\pi}K(z,\theta)\,d\mu_r(\theta)

です(級数は ∣z∣<1|z|<1 で一様収束するので、積分との交換ができる)。

(2) 測度の極限。 C(T)C(T) を、周期 2π2\pi の連続関数全体に一様ノルムを入れた空間とします。区分線形で節点と節点での値が有理数のものは可算個で、一様連続性から C(T)C(T) で稠密です。それらを g1,g2,…g_1,g_2,\dots とします。Λr(g)=∫g dμr\Lambda_r(g)=\int g\,d\mu_r は C(T)C(T) 上の線形汎関数で、g≥0g\ge0 なら Λr(g)≥0\Lambda_r(g)\ge0、∣Λr(g)∣≤u(0)∥g∥∞|\Lambda_r(g)|\le u(0)\|g\|_\infty です。rj(0)=1−1/(j+1)r^{(0)}_j=1-1/(j+1) とします。各 kk に対し (Λr(gk))(\Lambda_{r}(g_k)) は有界(∣Λr(gk)∣≤u(0)∥gk∥∞|\Lambda_r(g_k)|\le u(0)\|g_k\|_\infty)なので、k=1k=1 について収束部分列を取り、その部分列からさらに k=2k=2 について収束部分列を取り……と続けて対角線を取ると、rj↑1r_j\uparrow1 で、すべての kk について Λrj(gk)\Lambda_{r_j}(g_k) が収束するものが得られます。任意の g∈C(T)g\in C(T) と ε>0\varepsilon>0 に対し、∥g−gk∥∞<ε\|g-g_k\|_\infty<\varepsilon となる kk を取れば ∣Λrj(g)−Λrl(g)∣≤2u(0)ε+∣Λrj(gk)−Λrl(gk)∣|\Lambda_{r_j}(g)-\Lambda_{r_l}(g)|\le2u(0)\varepsilon+|\Lambda_{r_j}(g_k)-\Lambda_{r_l}(g_k)| なので、Λrj(g)\Lambda_{r_j}(g) もコーシー列で収束します。極限を Λ(g)\Lambda(g) とすると、Λ\Lambda は正の線形汎関数で Λ(1)=u(0)\Lambda(1)=u(0) です。Riesz–Markov–Kakutani の表現定理(定理 4.1[Radon 測度と Riesz–Markov–角谷の表現定理]。TT はコンパクトなので C(T)=Cc(T)C(T)=C_c(T))により、TT 上の正の有限ボレル測度 μ\mu で Λ(g)=∫g dμ\Lambda(g)=\int g\,d\mu、μ(T)=Λ(1)=u(0)=Re⁡f(0)\mu(T)=\Lambda(1)=u(0)=\operatorname{Re}f(0) となるものが存在します。

(3) 極限移行。 z∈Dz\in\mathbb{D} を固定します。θ↦K(z,θ)\theta\mapsto K(z,\theta) は周期的な連続関数(実部と虚部に分けて Λrj\Lambda_{r_j} を適用できる)なので、∫K(z,θ)dμrj→∫K(z,θ)dμ\int K(z,\theta)d\mu_{r_j}\to\int K(z,\theta)d\mu です。(1) で r=rj→1r=r_j\to1 とすれば、左辺は f(rjz)→f(z)f(r_jz)\to f(z) で主張を得ます。

注意 6.3

(a) 逆に、正の測度 μ\mu から ∫K(z,θ)dμ(θ)\int K(z,\theta)d\mu(\theta) を作ると、これは D\mathbb{D} 上正則で実部は ∫P∣z∣(arg⁡z−θ)dμ(θ)≥0\int P_{|z|}(\arg z-\theta)d\mu(\theta)\ge0 です。(b) 測度 μ\mu は ff から一意に決まります(フーリエ係数が cn=2∫e−inθdμc_n=2\int e^{-in\theta}d\mu で定まり、三角多項式が C(T)C(T) で稠密であること(Fejér の定理)から従います)。この記事では一意性は使いません。(c) 証明は Riesz–Markov–Kakutani の表現定理(正の線形汎関数が測度で表せる)を使いました。この定理とその証明は Radon 測度と Riesz–Markov の表現定理 にあります。上の (2) の対角線論法は、そこでの Helly の選出定理(定理 7.4[Radon 測度と Riesz–Markov–角谷の表現定理])の証明と同じものです。

例 6.4(Herglotz の表現の例)

f(z)=1+z1−zf(z)=\dfrac{1+z}{1-z} は Re⁡f>0\operatorname{Re}f>0 で f(0)=1f(0)=1 です。K(z,0)=1+z1−zK(z,0)=\dfrac{1+z}{1-z} ですから、μ=δ0\mu=\delta_{0}(θ=0\theta=0 に質量 11)が表現を与えます。一方、f≡1f\equiv1 は μ=dθ2π\mu=\dfrac{d\theta}{2\pi}(∫K(z,θ)dθ2π=1\int K(z,\theta)\frac{d\theta}{2\pi}=1)に対応します。ほかに f(z)=1+zf(z)=1+z のような場合は Re⁡f≥0\operatorname{Re}f\ge0 ですから表現でき、μ=(1+cos⁡θ)dθ2π\mu=\bigl(1+\cos\theta\bigr)\frac{d\theta}{2\pi} です(実際 K(z,θ)=1+2∑n≥1zne−inθK(z,\theta)=1+2\sum_{n\ge1}z^ne^{-in\theta} を (1+cos⁡θ)dθ2π(1+\cos\theta)\frac{d\theta}{2\pi} で積分すると、n=0n=0 の項が 11、n=1n=1 の項が 2z⋅12=z2z\cdot\frac12=z、n≥2n\ge2 の項が 00 で、和は 1+z1+z になります)。

実軸(円周でもよい)の一部の上で実数値をとる関数は、その部分を横切って対称に延長されます。まず、対称な領域上の関数が「軸の外で正則 + 軸上で連続」なら全体で正則、という補題を示します。

Ω⁺(上側)Ω ∩ H⁻(鏡映)I実軸
鏡像原理の設定。実軸の区間 I の上側 Ω⁺ で与えられた関数を、下側へ鏡映して延長し、I で貼り合わせる。

この補題の証明では、実軸にまたがる三角形を、軸より上と下の三角形に切り分けます。軸の上下では正則なので積分が 0 になり、軸の近くではわずかに持ち上げた三角形で近似して、連続性で極限を取ります。

補題 7.1(軸上で連続なら正則)✓

Ω\Omega を開集合とし、F:Ω→CF:\Omega\to\mathbb{C} を連続で、Ω∖R\Omega\setminus\mathbb{R} 上で正則とする。このとき FF は Ω\Omega 上で正則である。

証明(補題 7.1)

モレラの定理(定理 3.6[正則関数の強力な性質])を使うので、閉三角形 Δ⊂Ω\Delta\subset\Omega で ∮∂ΔF dz=0\oint_{\partial\Delta}F\,dz=0 を示します。

Δ∩R=∅\Delta\cap\mathbb{R}=\emptyset なら、Δ\Delta は H+H^+ か H−H^- に入るので、グルサの定理(定理 4.5[コーシーの積分定理と積分公式])から 00 です。

Δ\Delta が閉上半平面に入っている(実軸と接してもよい)場合:Δ\Delta はコンパクトで Ω\Omega は開なので、小さい t>0t>0 について Δ+it⊂Ω∩H+\Delta+it\subset\Omega\cap H^+ です。グルサの定理から ∮∂(Δ+it)F dz=0\oint_{\partial(\Delta+it)}F\,dz=0 で、FF は Δ\Delta の近傍のコンパクト集合上で一様連続なので、t→0t\to0 で ∮∂(Δ+it)F→∮∂ΔF\oint_{\partial(\Delta+it)}F\to\oint_{\partial\Delta}F です。閉下半平面の場合も同様です。

Δ\Delta が両側にまたがるとき:実軸で切って、上側と下側の部分をそれぞれ三角形に分割します(それぞれ高々 3 個以下の三角形)。分割で現れる内部の辺は、隣接する 2 つの三角形の境界として逆向きに 2 度現れて打ち消し合うので、∮∂ΔF\oint_{\partial\Delta}F は小三角形の境界積分の和です。各小三角形は閉半平面に入るので 00 です。

定理 7.2(Schwarz の鏡像原理(実軸))✓

Ω⊂C\Omega\subset\mathbb{C} を、z∈Ω⇒zˉ∈Ωz\in\Omega\Rightarrow\bar{z}\in\Omega をみたす開集合とし、Ω+=Ω∩H+\Omega^+=\Omega\cap H^+、I=Ω∩RI=\Omega\cap\mathbb{R} とする。f:Ω+∪I→Cf:\Omega^+\cup I\to\mathbb{C} が連続で、Ω+\Omega^+ 上で正則、II 上で実数値であるとする。このとき

F(z)={f(z)(z∈Ω+∪I)f(zˉ)‾(z∈Ω∩H−)F(z)=\begin{cases}f(z)&(z\in\Omega^+\cup I)\\\overline{f(\bar{z})}&(z\in\Omega\cap H^-)\end{cases}

は Ω\Omega 上で正則である。

証明(定理 7.2)

II 上では f(zˉ)‾=f(z)‾=f(z)\overline{f(\bar z)}=\overline{f(z)}=f(z) (実数値)なので、2 つの定義は II 上で矛盾しません。FF は Ω+∪I\Omega^+\cup I 上、また Ω∩H−\Omega\cap H^- 上で連続です。zn→x∈Iz_n\to x\in I に対して zn∈Ω+z_n\in\Omega^+ なら F(zn)=f(zn)→f(x)F(z_n)=f(z_n)\to f(x)、zn∈H−z_n\in H^- なら F(zn)=f(zˉn)‾→f(x)‾=f(x)F(z_n)=\overline{f(\bar{z}_n)}\to\overline{f(x)}=f(x) なので、FF は Ω\Omega 上連続です。

Ω∩H−\Omega\cap H^- 上の正則性:zz と z+hz+h が H−H^- にあるとき

F(z+h)−F(z)h=(f(zˉ+hˉ)−f(zˉ)hˉ)‾→h→0f′(zˉ)‾\frac{F(z+h)-F(z)}{h}=\overline{\left(\frac{f(\bar{z}+\bar{h})-f(\bar{z})}{\bar{h}}\right)}\xrightarrow[h\to0]{}\overline{f'(\bar{z})}

です。よって FF は Ω∖R\Omega\setminus\mathbb{R} 上正則で、補題 7.1 より Ω\Omega 上正則です。

例 7.3(境界での一意性)

ff を H+H^+ 上で正則、H+‾\overline{H^+} 上で連続とし、区間 [0,1][0,1] 上で f=0f=0 とします。このとき f≡0f\equiv0 です。実際 Ω=D(12,12)\Omega=D(\tfrac12,\tfrac12) は実軸に関して対称で、ff は Ω+∪I\Omega^+\cup I 上連続、I=(0,1)I=(0,1) 上で実数値 00 です。定理 7.2 の延長 FF は Ω\Omega 上正則で、II 上で F=0F=0 です。II は集積点をもつので一致の定理から F≡0F\equiv0(Ω\Omega 上)です。よって f=0f=0 が開集合 Ω+\Omega^+ 上で成り立ち、H+H^+ は領域ですから、再び一致の定理で H+H^+ 全体で f≡0f\equiv0 です。

調和関数の鏡像原理は、正則関数版と少し形が違います。実軸上で値が 00 になる場合に、奇関数として延長します。

証明の方針は、半円板の上でまず Dirichlet 問題の解 vv を作り、一意性から vv が奇関数になること(実軸上で 00)を確かめ、最大値原理で vv が元の uu と一致することを示す、というものです。

定理 7.4(調和関数の鏡像原理)✓

Ω,Ω+,I\Omega,\Omega^+,I を 定理 7.2 と同じとする。u:Ω+∪I→Ru:\Omega^+\cup I\to\mathbb{R} が連続で、Ω+\Omega^+ 上調和、II 上で u=0u=0 とする。このとき

u~(z)={u(z)(z∈Ω+∪I)−u(zˉ)(z∈Ω∩H−)\tilde{u}(z)=\begin{cases}u(z)&(z\in\Omega^+\cup I)\\-u(\bar{z})&(z\in\Omega\cap H^-)\end{cases}

は Ω\Omega 上調和である。

証明(定理 7.4)

Ω∩H−\Omega\cap H^- 上では −u(zˉ)-u(\bar z) は調和です(座標 y↦−yy\mapsto-y でラプラシアンは不変)。u~\tilde{u} は連続です。x0∈Ix_0\in I を取り、D‾(x0,ρ)⊂Ω\overline{D}(x_0,\rho)\subset\Omega とします。u~\tilde{u} の円周 ∂D(x0,ρ)\partial D(x_0,\rho) への制限を境界値とする 定理 4.4 の解 v∈C(D‾(x0,ρ))v\in C(\overline{D}(x_0,\rho)) を取ります。w(z)=−v(zˉ)w(z)=-v(\bar{z}) もまた、境界値 −u~(ζˉ)=u~(ζ)-\tilde{u}(\bar{\zeta})=\tilde{u}(\zeta) をもつ解なので、一意性(系 3.5)から w=vw=v、つまり vv は奇関数で、特に実軸上で v=0v=0 です。

半円板 D+=D(x0,ρ)∩H+D^+=D(x_0,\rho)\cap H^+ で u−vu-v を考えます。D+‾\overline{D^+} 上連続で、D+D^+ 内で調和です。円弧の部分では v=u~=uv=\tilde{u}=u なので u−v=0u-v=0、直径の部分では u=0u=0、v=0v=0 なので u−v=0u-v=0 です。最大値原理(定理 3.4)により u=vu=v が D+D^+ 上で成り立ちます。D−D^- 上でも u~(z)=−u(zˉ)=−v(zˉ)=v(z)\tilde{u}(z)=-u(\bar{z})=-v(\bar{z})=v(z) で、直径上は両方 00 です。よって D(x0,ρ)D(x_0,\rho) 上で u~=v\tilde{u}=v は調和です。x0∈Ix_0\in I は任意なので、u~\tilde{u} は Ω\Omega 上調和です。

注意 7.5

正則関数の鏡像原理は、円周や直線への一般の鏡映にも広がります。写像 z↦1/zˉz\mapsto1/\bar{z}(単位円周に関する鏡映)と一次分数変換(定理 4.3[等角写像とリーマン写像定理])で、円周上で実数値(または円周上に値をもつ)になる関数を延長できます。実軸版との違いは、延長が鏡映と共役の合成になる点だけです。

演習 8.1易

φ(θ)=cos⁡2θ\varphi(\theta)=\cos^2\theta の円板上の調和拡張 uu を求め、u(12,0)u(\tfrac12,0) の値を求めよ。

解答

cos⁡2θ=12+12cos⁡2θ\cos^2\theta=\tfrac12+\tfrac12\cos2\theta です。11 の調和拡張は 11、cos⁡2θ\cos2\theta の調和拡張は Re⁡z2=r2cos⁡2ψ\operatorname{Re}z^2=r^2\cos2\psi ですから、定理 4.4 の一意性より u(reiψ)=12+12r2cos⁡2ψu(re^{i\psi})=\tfrac12+\tfrac12r^2\cos2\psi です。u(12,0)=12+12⋅14=58u(\tfrac12,0)=\tfrac12+\tfrac12\cdot\tfrac14=\tfrac58 です。

演習 8.2標準

uu を D\mathbb{D} 上の正の調和関数で u(0)=1u(0)=1 とする。u(12)u(\tfrac12) のとりうる値の範囲について、13≤u(12)≤3\tfrac13\le u(\tfrac12)\le3 を示し、両端が実現されることを確かめよ。

解答

定理 5.3 で R=1R=1、r=12r=\tfrac12 とすると 1−1/21+1/2=13\dfrac{1-1/2}{1+1/2}=\tfrac13、1+1/21−1/2=3\dfrac{1+1/2}{1-1/2}=3 です。実現:u(z)=Re⁡1+z1−zu(z)=\operatorname{Re}\dfrac{1+z}{1-z} は u(0)=1u(0)=1 で u(12)=3/21/2=3u(\tfrac12)=\dfrac{3/2}{1/2}=3、u(z)=Re⁡1−z1+zu(z)=\operatorname{Re}\dfrac{1-z}{1+z} は u(0)=1u(0)=1 で u(12)=1/23/2=13u(\tfrac12)=\dfrac{1/2}{3/2}=\tfrac13 です(例 5.6 の z↦−zz\mapsto-z にあたります)。

演習 8.3標準

ff を H+H^+ 上で正則、H+‾\overline{H^+} 上で連続で、R\mathbb{R} 上で実数値とする。ff が H+H^+ 上で有界ならば、ff は定数であることを示せ。

解答

鏡像原理(定理 7.2、Ω=C\Omega=\mathbb{C})により、ff は整関数 FF に延長されます。∣F∣=∣f(zˉ)∣|F|=|f(\bar z)| ですから、FF は H−H^- でも有界で、したがって C\mathbb{C} 全体で有界です。リウヴィルの定理(定理 4.2[正則関数の強力な性質])から FF は定数、ff も定数です。

演習 8.4標準

ff を D\mathbb{D} 上の正則関数で Re⁡f>0\operatorname{Re}f>0、f(0)=1f(0)=1 とする。f(z)=1+∑n≥1cnznf(z)=1+\sum_{n\ge1}c_nz^n とおくと ∣cn∣≤2|c_n|\le2 であることを示し、f(z)=1+z1−zf(z)=\dfrac{1+z}{1-z} のとき等号が成り立つことを確かめよ。

解答

命題 6.1 で Re⁡c0=1\operatorname{Re}c_0=1 ですから ∣cn∣≤2|c_n|\le2 です。1+z1−z=1+2∑n≥1zn\dfrac{1+z}{1-z}=1+2\sum_{n\ge1}z^n なので cn=2c_n=2 で等号が成り立ちます。

  • L. V. Ahlfors, Complex Analysis, 3rd ed., McGraw-Hill, 1979 — 第 4 章 §6(調和関数、Poisson の公式、Harnack の不等式、鏡像原理)。
  • W. Rudin, Real and Complex Analysis, 3rd ed., McGraw-Hill, 1987 — 第 11 章(調和関数)と第 7 章(Riesz の表現定理)。
  • E. M. Stein and R. Shakarchi, Complex Analysis, Princeton University Press, 2003 — 第 2 章 §5(円板の Dirichlet 問題)、第 5 章 §5(鏡像原理)。
  • S. Axler, P. Bourdon and W. Ramey, Harmonic Function Theory, 2nd ed., Springer, 2001 — 第 1 章・第 2 章・第 3 章(Poisson 積分、Harnack の定理)。
  • 杉浦光夫『解析入門 II』東京大学出版会、1985 — 調和関数の章。

このテーマの 100 本ノック(100 問)

執筆: Claude Code(Sonnet 5.5)・監査 3 回(Claude Code)・最終 2026-10-12

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