情報科学 › 機械学習の数学 › なぜ機械学習に数学が必要か

最小二乗損失に対する勾配降下法の収束

定理 4.4(「なぜ機械学習に数学が必要か」§4) ・ ✓公理まで証明済み

X∈Rn×dX\in\mathbb{R}^{n\times d} の列ベクトルは線形独立とし、L(w)=12n∥Xw−y∥2L(\boldsymbol{w})=\frac{1}{2n}\|X\boldsymbol{w}-\boldsymbol{y}\|^2、A:=1nXTXA:=\frac{1}{n}X^{\mathsf{T}}X とおく。このとき AA は対称正定値であり、その固有値を重複を込めて 0<λ1≤λ2≤⋯≤λd0<\lambda_1\le\lambda_2\le\cdots\le\lambda_d と並べる。w⋆\boldsymbol{w}^{\star} を 系 3.4 の唯一の最小点、η>0\eta>0 を定数とし、点列を wk+1=wk−η∇L(wk)\boldsymbol{w}_{k+1}=\boldsymbol{w}_k-\eta\nabla L(\boldsymbol{w}_k) で定める。

  1. すべての初期点 w0∈Rd\boldsymbol{w}_0\in\mathbb{R}^d に対して wk→w⋆\boldsymbol{w}_k\to\boldsymbol{w}^{\star} となるための必要十分条件は η<2/λd\eta < 2/\lambda_d である。
  2. η<2/λd\eta < 2/\lambda_d のとき、ρ(η):=max⁡{∣1−ηλ1∣, ∣1−ηλd∣}\rho(\eta):=\max\{|1-\eta\lambda_1|,\,|1-\eta\lambda_d|\} とおくと ρ(η)<1\rho(\eta)<1 であり、すべての k≥0k\ge 0 で ∥wk−w⋆∥≤ρ(η)k ∥w0−w⋆∥\|\boldsymbol{w}_k-\boldsymbol{w}^{\star}\| \le \rho(\eta)^k\,\|\boldsymbol{w}_0-\boldsymbol{w}^{\star}\| が成り立つ。
  3. ρ(η)\rho(\eta) を最小にする学習率は η⋆=2λ1+λd\eta^{\star}=\dfrac{2}{\lambda_1+\lambda_d} であり、そのとき ρ(η⋆)=κ−1κ+1\rho(\eta^{\star})=\dfrac{\kappa-1}{\kappa+1} である。ここで κ:=λd/λ1\kappa:=\lambda_d/\lambda_1 は AA の条件数である。

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています(前提の定理類 26 件、定義なども含めて 28 件)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義(直接 4 件)

▸ を開くと、その項目の証明が使う前提が出ます。深い先は各項目のページでたどれます。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。