数学 › 未解決問題と大定理 › ポアンカレ予想 I

Ricci flow の線形化の退化と Ricci–DeTurck 流

命題 6.1(「ポアンカレ予想 I」§6) ・ ✓公理まで証明済み

(M,g)(M,g) を nn 次元 Riemann 多様体とする。

  1. 写像 g↦−2Ric⁡(g)g\mapsto-2\operatorname{Ric}(g) の gg での hh 方向の微分は (D(−2Ric⁡)g[h])jk=Δhjk+∇j∇kH−∇l∇jhkl−∇l∇khjl\bigl(D(-2\operatorname{Ric})_g[h]\bigr)_{jk}=\Delta h_{jk}+\nabla_j\nabla_kH-\nabla^l\nabla_jh_{kl}-\nabla^l\nabla_kh_{jl} である。その主表象(∇\nabla を余ベクトル ξ\xi に置き換えた 22 次の部分) σ(ξ)hjk=∣ξ∣2hjk+ξjξkH−ξlξjhkl−ξlξkhjl\sigma(\xi)h_{jk}=|\xi|^2h_{jk}+\xi_j\xi_kH-\xi^l\xi_jh_{kl}-\xi^l\xi_kh_{jl} は、任意の余ベクトル vv について h=ξ⊗v+v⊗ξh=\xi\otimes v+v\otimes\xi を 00 に写す。とくに ξ≠0\xi\ne0 でも σ(ξ)\sigma(\xi) は単射でない。
  2. 背景の計量 g~\tilde g を固定し、その Christoffel 記号を Γ~\tilde\Gamma として、ベクトル場 Wk=gij(Γijk−Γ~ijk)W^k=g^{ij}(\Gamma^k_{ij}-\tilde\Gamma^k_{ij}) と P(g)=−2Ric⁡(g)+LWg,(LWg)jk=∇jWk+∇kWjP(g)=-2\operatorname{Ric}(g)+L_Wg,\qquad (L_Wg)_{jk}=\nabla_jW_k+\nabla_kW_j を定める。このとき DPg[h]=Δh+Bg[h]DP_g[h]=\Delta h+B_g[h] で、BgB_g は hh について 1 階以下の線形微分作用素である。したがって DPgDP_g の主表象は ∣ξ∣2⋅id|\xi|^2\cdot\mathrm{id} で、Ricci–DeTurck 流 ∂g/∂t=P(g)\partial g/\partial t=P(g) は狭義放物型である。

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています(前提の定理類 11 件、定義なども含めて 13 件)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義(直接 4 件)

▸ を開くと、その項目の証明が使う前提が出ます。深い先は各項目のページでたどれます。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。

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