情報科学 › 偏微分方程式の離散化 › 楕円型・放物型方程式の差分法

エネルギー法による安定性と変数係数への拡張

命題 5.2(「楕円型・放物型方程式の差分法」§5) ・ ✓公理まで証明済み

aa は [0,1][0,1] 上の関数で 0<a0≤a(x)≤a10 < a_0 \le a(x) \le a_1 とし、aj+1/2=a((j+12)h)a_{j+1/2} = a((j + \frac12)h)(0≤j≤m0 \le j \le m)とおく。境界で 00(v0=vm+1=0v_0 = v_{m+1} = 0)の格子関数に作用する

(Aav)j=−1h2(aj+1/2(vj+1−vj)−aj−1/2(vj−vj−1))(1≤j≤m)(A_av)_j = -\frac{1}{h^2}\Bigl(a_{j+1/2}(v_{j+1} - v_j) - a_{j-1/2}(v_j - v_{j-1})\Bigr)\qquad(1 \le j \le m)

(−(aux)x-(au_x)_x の差分近似)について、次が成り立つ。

  1. (部分和分)⟨Aav,w⟩h=h∑j=0maj+1/2vj+1−vjh⋅wj+1−wjh\langle A_av, w\rangle_h = h\displaystyle\sum_{j=0}^{m}a_{j+1/2}\frac{v_{j+1} - v_j}{h}\cdot\frac{w_{j+1} - w_j}{h}。したがって AaA_a は対称で正定値。
  2. AaA_a の固有値は Λ=4a1/h2\Lambda = 4a_1/h^2 以下で、∥Aaw∥h2≤Λ⟨Aaw,w⟩h\|A_aw\|_h^2 \le \Lambda\langle A_aw, w\rangle_h。
  3. θ 法 vn+1−vnΔt=−Aa(θvn+1+(1−θ)vn)\frac{v^{n+1} - v^n}{\Delta t} = -A_a(\theta v^{n+1} + (1-\theta)v^n) の解は、w=θvn+1+(1−θ)vnw = \theta v^{n+1} + (1-\theta)v^n として
∥vn+1∥h2−∥vn∥h2=−2Δt⟨Aaw,w⟩h−(2θ−1)Δt2∥Aaw∥h2\|v^{n+1}\|_h^2 - \|v^n\|_h^2 = -2\Delta t\langle A_aw, w\rangle_h - (2\theta - 1)\Delta t^2\|A_aw\|_h^2

を満たす。θ≥12\theta \ge \frac12、または θ<12\theta < \frac12 かつ a1μ≤12(1−2θ)a_1\mu \le \frac{1}{2(1-2\theta)} ならば ∥vn+1∥h≤∥vn∥h\|v^{n+1}\|_h \le \|v^n\|_h。

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています(前提の定理類 21 件、定義なども含めて 23 件)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義(直接 2 件)

▸ を開くと、その項目の証明が使う前提が出ます。深い先は各項目のページでたどれます。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。

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