数学 › 未解決問題と大定理 › Yang–Mills 理論と質量ギャップ II

生成作用素 L の基本性質

補題 5.3(「Yang–Mills 理論と質量ギャップ II」§5) ・ ✓公理まで証明済み

上の設定で次が成り立つ。

  1. (部分積分)f,h∈C∞(K)f,h\in C^\infty(K) について ∫(Xif) h dμ=−∫f (Xih−(XiV)h)dμ\int(X_if)\,h\,d\mu=-\int f\,\bigl(X_ih-(X_iV)h\bigr)d\mu。したがって ⟨f,−Lh⟩L2(μ)=∫∑iXif Xih dμ,\langle f,-Lh\rangle_{L^2(\mu)}=\int\sum_iX_if\,X_ih\,d\mu, LL は L2(μ)L^2(\mu) の対称作用素で −L≥0-L\ge0、∫Lf dμ=0\int Lf\,d\mu=0。
  2. (本質的自己共役性)LL は C∞(K)C^\infty(K) の上で本質的自己共役である。閉包 Lˉ\bar L の核は定数関数だけからなる。
  3. (交換関係)f∈C∞(K)f\in C^\infty(K)、j=(e,a)j=(e,a) について XjLf=LXjf−∑i(XjXiV) Xif−([∇eV,∇ef])a,X_jLf=LX_jf-\sum_i(X_jX_iV)\,X_if-\bigl([\nabla_eV,\nabla_ef]\bigr)_a , ここで ∇eV,∇ef\nabla_eV,\nabla_ef を su(N)\mathfrak{su}(N) の元 ∑b(Xe,bV)Xb\sum_b(X_{e,b}V)X_b、∑c(Xe,cf)Xc\sum_c(X_{e,c}f)X_c と見て、[⋅,⋅][\cdot,\cdot] は Lie 括弧、(⋅)a(\cdot)_a は XaX_a 成分である。
  4. (積分した Bochner の等式と不等式)f∈C∞(K;R)f\in C^\infty(K;\mathbb{R}) について ∫(Lf)2dμ=∫∑i,j(XiXjf)2dμ+∫∑i,j(XiXjV) Xif Xjf dμ ≥ ∫(N4∣∇f∣2+∑i,j(XiXjV) Xif Xjf)dμ.\int(Lf)^2d\mu=\int\sum_{i,j}(X_iX_jf)^2d\mu+\int\sum_{i,j}(X_iX_jV)\,X_if\,X_jf\,d\mu\ \ge\ \int\Bigl(\frac N4|\nabla f|^2+\sum_{i,j}(X_iX_jV)\,X_if\,X_jf\Bigr)d\mu .

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています(前提の定理類 48 件、定義なども含めて 55 件)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義(直接 5 件)

▸ を開くと、その項目の証明が使う前提が出ます。深い先は各項目のページでたどれます。

これを使っている定理 証明で参照している 4 件