数学 › 圏論・ホモロジー代数 › 導来圏と全導来関手

分数の圏による局所化

定理 2.3(「導来圏と全導来関手」§2) ・ ✓公理まで証明済み

C\mathcal{C} を圏、SS を分数計算を許す射の集合とする。

  1. 対象 X,YX, Y について、組 (f,s)(f, s)(s:Y→Y′s : Y \to Y' は SS の射、f:X→Y′f : X \to Y')の上の関係 (f,s)≈(f′,s′)(f, s) \approx (f', s') を「射 u:Y′→Wu : Y' \to W、u′:Y′′→Wu' : Y'' \to W で us=u′s′∈Su s = u' s' \in S かつ uf=u′f′u f = u' f' となるものがある」で定めると、≈\approx は同値関係である。(f,s)(f, s) の類を [f,s][f, s] と書く(s−1fs^{-1} f と読む)。
  2. 対象を C\mathcal{C} と同じにし、Hom⁡(X,Y)\operatorname{Hom}(X, Y) を類 [f,s][f, s] の集合、合成を
[g,t]∘[f,s]=[g′f, t′t](g′s=t′g, t′∈S は (S2) でとる)[g, t] \circ [f, s] = [g' f,\ t' t] \qquad (g' s = t' g,\ t' \in S \text{ は (S2) でとる})

と定めた圏 C[S−1]\mathcal{C}[S^{-1}] と、Q(f)=[f,id]Q(f) = [f, \mathrm{id}] で定まる関手 QQ は、SS による局所化である。このとき [f,s]=Q(s)−1Q(f)[f, s] = Q(s)^{-1} Q(f) である。 3. Q(f)=Q(g)Q(f) = Q(g) であることと、tf=tgt f = t g となる t∈St \in S が存在することは同値である。 4. 任意の圏 E\mathcal{E} と関手 F,G:C[S−1]→EF, G : \mathcal{C}[S^{-1}] \to \mathcal{E} について、σ↦σQ\sigma \mapsto \sigma Q は全単射 Nat⁡(F,G)→Nat⁡(FQ,GQ)\operatorname{Nat}(F, G) \to \operatorname{Nat}(FQ, GQ) である。 5. SS が乗法系なら、C[S−1]\mathcal{C}[S^{-1}] のすべての射は Q(g)Q(s)−1Q(g)Q(s)^{-1}(s∈Ss \in S)の形に書け、Q(f)=Q(g)Q(f) = Q(g) であることと fs=gsf s = g s となる s∈Ss \in S が存在することは同値である。

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています(前提の定理類 3 件、定義なども含めて 7 件)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義(直接 4 件)

▸ を開くと、その項目の証明が使う前提が出ます。深い先は各項目のページでたどれます。

これを使っている定理 証明で参照している 5 件