物理学 › 場の量子論 › ディラック場の量子化

交換関係で量子化すると何が壊れるか

命題 4.5(「ディラック場の量子化」§4) ・ ✓公理まで証明済み

定義 4.1 の場の展開はそのままにし、反交換関係の代わりに交換関係

[apr,aqs†]=[bpr,bqs†]=(2π)3δ3(p−q)δrs(他の交換子は 0)[a^r_{\boldsymbol p},a^{s\dagger}_{\boldsymbol q}] = [b^r_{\boldsymbol p},b^{s\dagger}_{\boldsymbol q}] = (2\pi)^3\delta^3(\boldsymbol p-\boldsymbol q)\delta^{rs}\quad(\text{他の交換子は }0)

を課したとします。ハミルトニアンを H=∫d3x ψˉ(−iγi∂i+m)ψH = \int d^3x\,\bar\psi(-i\gamma^i\partial_i + m)\psi から c 数を引いたものとすると、次のどちらかが起こります。

  1. bps∣0⟩=0b^s_{\boldsymbol p}|0\rangle = 0 を満たす真空と正定値な内積をもつフォック空間で実現すると、HH は下に有界ではありません。
  2. bb と b†b^\dagger の役割を入れ替え、dps=bps†d^s_{\boldsymbol p} = b^{s\dagger}_{\boldsymbol p} を消滅演算子として dps∣0⟩=0d^s_{\boldsymbol p}|0\rangle = 0 とすると、フォック基底上の HH の固有値はすべて非負になりますが、∥d†(f)∣0⟩∥2=−∫d3p(2π)3∣f(p)∣2<0\|d^\dagger(f)|0\rangle\|^2 = -\int\frac{d^3p}{(2\pi)^3}|f(\boldsymbol p)|^2 < 0 となり、内積は正定値ではありません。

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています(前提の定理類 3 件、定義なども含めて 4 件)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義(直接 1 件)

▸ を開くと、その項目の証明が使う前提が出ます。深い先は各項目のページでたどれます。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。

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