数学 › 代数幾何 I(多様体とスキーム) › スキームの性質と射

ファイバー積・底変換・ファイバー

定義 5.1(「スキームの性質と射」§5)

スキームの射 f ⁣:X→Sf\colon X \to S、g ⁣:Y→Sg\colon Y \to S に対し、スキームの圏での引き戻し(定義 2.4[極限と余極限])をファイバー積といい X×SYX \times_S Y と書く。すなわち、射 p1 ⁣:X×SY→Xp_1\colon X \times_S Y \to X、p2 ⁣:X×SY→Yp_2\colon X \times_S Y \to Y で fp1=gp2f p_1 = g p_2 を満たし、fa=gbf a = g b となる任意の射 a ⁣:T→Xa\colon T \to X、b ⁣:T→Yb\colon T \to Y に対して p1θ=ap_1\theta = a、p2θ=bp_2\theta = b となる射 θ ⁣:T→X×SY\theta\colon T \to X \times_S Y がただ一つ存在するものである。S=Spec⁡RS = \operatorname{Spec} R のとき X×RYX \times_R Y とも書く。

  1. p2 ⁣:X×SY→Yp_2\colon X \times_S Y \to Y を、ff の gg による底変換という。射の性質 PP について、ff が PP をもてば任意の底変換も PP をもつとき、PP は底変換で保たれるという。
  2. f ⁣:X→Yf\colon X \to Y と点 y∈Yy \in Y に対し、標準射 Spec⁡κ(y)→Y\operatorname{Spec}\kappa(y) \to Y(命題 7.2[アフィンスキームとスキーム])によるファイバー積 Xy=X×YSpec⁡κ(y)X_y = X \times_Y \operatorname{Spec}\kappa(y) を yy の上のファイバーという。代数閉体 KK と射 Spec⁡K→Y\operatorname{Spec} K \to Y によるファイバー積 X×YSpec⁡KX \times_Y \operatorname{Spec} K を幾何的ファイバーという。

本文で読む(前後の説明と例)→

閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。

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