F を X 上の前層、x∈X とする。x を含む開集合の全体は、逆向きの包含を順序として有向集合をなす(U,V に対し U∩V が上界)。その上の順極限(定義 6.1[極限と余極限])
Fx=U∋xlimF(U)を F の x での茎という。命題 6.3[極限と余極限] と 系 6.5[極限と余極限] の (1) により、Fx の元は組 (U,s)(x∈U、s∈F(U))の同値類で、(U,s) と (V,t) が同値であるのは、x を含む開集合 W⊆U∩V で s∣W=t∣W となるものがあるときである。(U,s) の類を sx と書き、s の x での芽という。演算は sx+tx=(s∣W+t∣W)x で定まる。
O が環の前層なら Ox は環で、O 加群の前層 F の茎 Fx は axsx=(a∣Ws∣W)x により Ox 加群になる。前層の射 φ:F→G は φx(sx)=(φU(s))x により準同型 φx:Fx→Gx を定め、(ψφ)x=ψxφx である。