L2[0,T] を 定義 4.1[確率微分方程式] の空間とします。Rd 値の過程 H=(H1,…,Hd) で各成分が L2[0,T] に属するもの全体を Ld2 と書き、
∫0tHu⋅dWu:=a=1∑d∫0tHuadWuaとおきます。Rn 値の過程 X が
Xti=X0i+∫0tμuidu+a=1∑d∫0tσuiadWua(i=1,…,n)と書けるとき(X0 は F0-可測、μ=(μi) と σ=(σia) は発展的可測で σia∈L2[0,T]、∫0T∣μu∣du<∞)、X を n 次元の伊藤過程と呼びます。σ の第 i 行を σi=(σi1,…,σid) と書きます。さらに定数 K があって、すべての (u,ω) と i,a について ∣μui∣≤K、∣σuia∣≤K となるとき、X は有界係数の条件 (A) を満たすといいます。