数学 › 未解決問題と大定理 › Yang–Mills 理論と質量ギャップ I

連続極限で質量ギャップが残るための条件

命題 6.2(「Yang–Mills 理論と質量ギャップ I」§6) ・ ✓公理まで証明済み

m ⁣:(0,∞)→(0,∞)m\colon(0,\infty)\to(0,\infty)(格子単位の質量ギャップ)と、β→∞\beta\to\infty で a(β)→0a(\beta)\to0 となる a ⁣:(0,∞)→(0,∞)a\colon(0,\infty)\to(0,\infty)(格子間隔の選び方)について、物理的な質量ギャップを M(β)=m(β)/a(β)M(\beta)=m(\beta)/a(\beta) と置く。

  1. lim⁡β→∞M(β)=M∈(0,∞)\lim_{\beta\to\infty}M(\beta)=M\in(0,\infty) が存在するなら、lim⁡β→∞m(β)=0\lim_{\beta\to\infty}m(\beta)=0 である。すなわち、格子単位の相関長 1/m(β)1/m(\beta) は発散する。
  2. SU(N)SU(N) の格子間隔が 2 ループの漸近スケーリング a(β)=R(β)ΛL,R(β)=(β2Nb0)b1/(2b02)exp⁡(−β4Nb0)a(\beta)=\frac{R(\beta)}{\Lambda_{\mathrm{L}}},\qquad R(\beta)=\Bigl(\frac{\beta}{2Nb_0}\Bigr)^{b_1/(2b_0^2)}\exp\Bigl(-\frac{\beta}{4Nb_0}\Bigr) (ΛL>0\Lambda_{\mathrm{L}}\gt0 は定数、b0>0b_0\gt0、b1∈Rb_1\in\mathbb{R})で与えられるとき、M(β)→M∈(0,∞)M(\beta)\to M\in(0,\infty) は lim⁡β→∞m(β)/R(β)=M/ΛL\lim_{\beta\to\infty}m(\beta)/R(\beta)=M/\Lambda_{\mathrm{L}} と同値で、このとき log⁡m(β)=−β4Nb0+b12b02log⁡β+O(1)(β→∞).\log m(\beta)=-\frac{\beta}{4Nb_0}+\frac{b_1}{2b_0^2}\log\beta+O(1)\qquad(\beta\to\infty).
  3. 「すべての β\beta で m(β)>0m(\beta)\gt0」かつ「m(β)→0m(\beta)\to0」であっても、M(β)M(\beta) の極限については何も言えない。実際、2 の a(β)a(\beta) について、m1(β)=e−β2m_1(\beta)=e^{-\beta^2} なら M(β)→0M(\beta)\to0、m2(β)=11+βm_2(\beta)=\frac{1}{1+\beta} なら M(β)→∞M(\beta)\to\infty、m3(β)=R(β)m_3(\beta)=R(\beta) なら M(β)=ΛLM(\beta)=\Lambda_{\mathrm{L}} である。

本文で読む(証明と前後の説明)→

閉包の状態

✓ 公理まで証明済み

証明が使う定理を 前提 としてたどると、Rikai の中の証明だけで定義・公理(物理では基本仮定)までつながっています。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義

証明は Rikai の他の定理を参照していません(定義と論理だけで示されています)。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。

関連するノック 2 問