数学 › 未解決問題と大定理 › フェルマーの最終定理 II

p での条件と型 Σ の持ち上げ

定義 4.5(「フェルマーの最終定理 II」§4)

RR を係数環、ρ:Gp→GL2(R)\rho : G_p \to \mathrm{GL}_2(R) を連続な準同型とする。

  • ρ\rho が良い(good)とは、det⁡ρ∣Ip=χp\det\rho|_{I_p} = \chi_p であり、すべての nn について GpG_p 加群 (R/mRn)2(R/\mathfrak{m}_R^n)^2 が Zp\mathbb{Z}_p 上のある有限平坦群スキームの Q‾p\overline{\mathbb{Q}}_p 値点と同型であることをいう。
  • ρ\rho が通常(ordinary)とは、適当な基底で ρ∣Ip=(χp∗01)\rho|_{I_p} = \begin{pmatrix} \chi_p & * \\ 0 & 1 \end{pmatrix} となり、その第 1 基底ベクトルの張る直線が GpG_p で保たれることをいう。
  • ρ\rho が半安定とは、良いか通常であることをいう。

mod pp 表現 ρˉ:GQ→GL2(k)\bar\rho : G_{\mathbb{Q}} \to \mathrm{GL}_2(k) は、次の基本仮定を満たすとする: (a) 絶対既約、(b) det⁡ρˉ=χˉp\det\bar\rho = \bar\chi_p、(c) ρˉ∣Gp\bar\rho|_{G_p} は半安定、(d) 素数 ℓ≠p\ell \ne p について #ρˉ(Iℓ)\#\bar\rho(I_\ell) は pp を割る(11 か pp)。

Σ\Sigma を素数の有限集合とする。ρˉ\bar\rho の持ち上げ ρ:GQ→GL2(R)\rho : G_{\mathbb{Q}} \to \mathrm{GL}_2(R) が型 Σ\Sigma であるとは、次を満たすことをいう。

  1. det⁡ρ=χp\det\rho = \chi_p。
  2. ρ∣Gp\rho|_{G_p} は半安定。p∉Σp \notin \Sigma で ρˉ∣Gp\bar\rho|_{G_p} が良いなら、ρ∣Gp\rho|_{G_p} も良い。
  3. ℓ∉Σ∪{p}\ell \notin \Sigma \cup \{p\} で ρˉ\bar\rho が ℓ\ell で不分岐なら、ρ\rho も ℓ\ell で不分岐。
  4. ℓ∉Σ∪{p}\ell \notin \Sigma \cup \{p\} なら、適当な基底で ρ∣Iℓ=(1∗01)\rho|_{I_\ell} = \begin{pmatrix} 1 & * \\ 0 & 1 \end{pmatrix}。

Σ=∅\Sigma = \emptyset の場合を極小という。Σρˉ\Sigma_{\bar\rho} を、「ℓ=p\ell = p で ρˉ∣Gp\bar\rho|_{G_p} が良くかつ通常」または「ℓ≠p\ell \ne p で ρˉ\bar\rho が ℓ\ell で不分岐」を満たす素数 ℓ\ell の集合とする。

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閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。