数学 › 未解決問題と大定理 › フェルマーの最終定理 II

持ち上げ・変形・変形関手

定義 4.2(「フェルマーの最終定理 II」§4)

ρˉ:GQ→GL2(k)\bar\rho : G_{\mathbb{Q}} \to \mathrm{GL}_2(k) を mod pp 表現とする。係数環 RR への ρˉ\bar\rho の持ち上げとは、連続な準同型 ρ:GQ→GL2(R)\rho : G_{\mathbb{Q}} \to \mathrm{GL}_2(R) で、mR\mathfrak{m}_R を法として ρˉ\bar\rho に一致するものをいう。2 つの持ち上げ ρ,ρ′\rho, \rho' が、ある U∈ker⁡(GL2(R)→GL2(k))=1+M2(mR)U \in \ker\bigl(\mathrm{GL}_2(R) \to \mathrm{GL}_2(k)\bigr) = 1 + M_2(\mathfrak{m}_R) によって ρ′=UρU−1\rho' = U\rho U^{-1} となるとき同値といい、同値類を ρˉ\bar\rho の変形という。RR への変形の集合を D(R)D(R) と書く。射 R→R′R \to R' は成分への適用で D(R)→D(R′)D(R) \to D(R') を引き起こし、DD は CO\mathcal{C}_{\mathcal{O}} から集合の圏への関手(変形関手)になる。持ち上げに条件 P\mathcal{P}(共役と射による押し出しで保たれるもの)を課した部分関手を DPD_{\mathcal{P}} と書く。

係数環 RPR_{\mathcal{P}} と、その上の条件 P\mathcal{P} を満たす持ち上げ ρuniv\rho^{\mathrm{univ}} の組が普遍的であるとは、すべての係数環 RR について

HomCO(RP,R)→DP(R),φ↦[φ∘ρuniv]\mathrm{Hom}_{\mathcal{C}_{\mathcal{O}}}(R_{\mathcal{P}}, R) \to D_{\mathcal{P}}(R), \qquad \varphi \mapsto [\varphi \circ \rho^{\mathrm{univ}}]

が全単射であることをいう。このとき RPR_{\mathcal{P}} を普遍変形環という。

本文で読む(前後の説明と例)→

閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。