数学 › 未解決問題と大定理 › ポアンカレ予想 III

長時間での厚い部分と薄い部分(Perelman)

定理 6.1(「ポアンカレ予想 III」§6) ・ ※主張のみ

(M,g0)(M,g_0) を向き付けられた閉 33 次元 Riemann 多様体とし、定理 2.4 の手術つき Ricci flow が有限時間で消滅しないとする。時刻 tt の多様体の点 xx に対し、球 B(x,t,ρ)B(x,t,\rho) の上の断面曲率の下限がちょうど −ρ−2-\rho^{-2} となる半径を ρ(x,t)\rho(x,t) とし、w>0w\gt0 に対して vol⁡B(x,t,ρ(x,t))<w ρ(x,t)3\operatorname{vol}B(x,t,\rho(x,t))\lt w\,\rho(x,t)^3 となる点の全体を薄い部分 M−(w,t)M^-(w,t)、その補集合を厚い部分 M+(w,t)M^+(w,t) という。このとき、有限個(00 個でもよい)の完備で体積有限な双曲多様体 H1,…,HiH_1,\dots,H_i(断面曲率 −14-\frac14)があって、十分小さい ww と十分大きい tt について次が成り立つ。

  1. 厚い部分は、計量を t−1t^{-1} 倍すると、HjH_j のカスプを切り落としたコンパクトな部分 Hj(w)H_j(w) のほぼ等長な埋め込みで覆われる。
  2. Hj(w)H_j(w) の境界のトーラスは、時刻 tt の多様体の中で非圧縮である。
  3. Hj(w)H_j(w) の埋め込みの補集合(薄い部分)は、グラフ多様体に微分同相である。

したがって、十分大きい tt で、時刻 tt の多様体の各成分は、グラフ多様体であるか、閉双曲多様体であるか、有限個の交わらない非圧縮トーラスで、グラフ多様体と体積有限の非コンパクトな完備双曲多様体とに切り分けられる。

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閉包の状態

※ 主張のみ

証明を Rikai に書かない定理です(研究最前線の結果や、証明が本 1 冊分になるもの)。主張のみの台帳に理由つきで登録されています。理由と出典は 本文の注意 にあります。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義

主張のみなので、Rikai の中で証明が使う前提はありません。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。