数学 › 関数解析と作用素論 › スペクトルの多重度

掛け算模型とユニタリ同値

定義 2.1(「スペクトルの多重度」§2)

μ1,μ2,…\mu_1,\mu_2,\ldots を R\mathbb{R} 上の局所有限なボレル測度(00 も許す)とし、

M=⨁k∈NL2(R,μk)={g=(gk)k: ∥g∥2=∑k∫∣gk∣2 dμk<∞}\mathcal{M}=\bigoplus_{k\in\mathbb{N}}L^2(\mathbb{R},\mu_k)=\Bigl\{g=(g_k)_k:\ \|g\|^2=\sum_k\int|g_k|^2\,\mathrm{d}\mu_k<\infty\Bigr\}

とおく。M\mathcal{M} 上の掛け算作用素 MλM_\lambda を

D(Mλ)={g∈M:∑k∫λ2∣gk∣2 dμk<∞},(Mλg)k(λ)=λgk(λ)D(M_\lambda)=\Bigl\{g\in\mathcal{M}:\sum_k\int\lambda^2|g_k|^2\,\mathrm{d}\mu_k<\infty\Bigr\},\qquad (M_\lambda g)_k(\lambda)=\lambda g_k(\lambda)

で定め、ボレル集合 BB について P(B)g=(1Bgk)kP(B)g=(\mathbf{1}_Bg_k)_k とおく。組 (M,Mλ)(\mathcal{M},M_\lambda) を掛け算模型という。μ\mu が局所有限でボレル集合 E⊂RE\subset\mathbb{R} を取るとき、L2(E,μ)L^2(E,\mu) は L2(R,1Eμ)L^2(\mathbb{R},\mathbf{1}_E\mu)、すなわち EE の外で 00 になる L2(μ)L^2(\mu) の元の空間と同一視する。

自己共役作用素 HH(空間 H\mathcal{H})と KK(空間 K\mathcal{K})がユニタリ同値であるとは、ユニタリ作用素 W:H→KW:\mathcal{H}\to\mathcal{K} で WD(H)=D(K)WD(H)=D(K) かつ WHW−1=KWHW^{-1}=K となるものが存在することをいい、H≅KH\cong K と書く。

本文で読む(前後の説明と例)→

閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。