数学 › 複素幾何 › 正則ベクトル束・Chern 接続・直線束と因子

Hermite 計量・接続・曲率

定義 4.1(「正則ベクトル束・Chern 接続・直線束と因子」§4)

複素ベクトル束 EE の Hermite 計量 hh とは、各ファイバー ExE_x 上の正定値 Hermite 内積 hxh_x(第 1 変数について線型、第 2 変数について共役線型)の族で、滑らかな切断 s,ts,t について h(s,t)h(s,t) が滑らかな関数になるものをいう。枠 e1,…,ere_1,\dots,e_r について H=(Hij)H=(H_{ij})、Hij=h(ej,ei)H_{ij}=h(e_j,e_i) とおくと、HH は正定値 Hermite 行列に値を取る関数で、成分のベクトルについて h(s,t)=t∗Hsh(s,t)=t^{*}Hs である。

EE の接続とは、複素線型写像 ∇:A0(E)→A1(E)\nabla:A^0(E)\to A^1(E) で ∇(fs)=df⊗s+f∇s\nabla(fs)=df\otimes s+f\nabla s を満たすものをいう。枠について ∇ej=∑iAij⊗ei\nabla e_j=\sum_iA^i{}_j\otimes e_i で接続形式 A=(Aij)A=(A^i{}_j)(1 形式を成分とする行列)を定めると、成分について ∇s=ds+As\nabla s=ds+As である。F=dA+A∧AF=dA+A\wedge A を曲率形式という。h(s,t)h(s,t) を形式係数の切断にも、形式の部分はウェッジ積として延ばす。接続が計量と両立するとは、d h(s,t)=h(∇s,t)+h(s,∇t)d\,h(s,t)=h(\nabla s,t)+h(s,\nabla t) がすべての s,t∈A0(E)s,t\in A^0(E) で成り立つことをいう。

本文で読む(前後の説明と例)→

閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。