数学 › 未解決問題と大定理 › Yang–Mills 理論と質量ギャップ II

格子 Yang–Mills 理論の紫外安定性(Bałaban)

定理 4.2(「Yang–Mills 理論と質量ギャップ II」§4) ・ ※主張のみ

周期的な箱の上の Wilson 作用の格子純 Yang–Mills 理論に、ゲージ共変なブロック平均によるくりこみ群変換(1 回ごとに格子を LL 倍に粗くする)を nn 回行う。

  1. (d=3d=3)GG をコンパクト半単純 Lie 群(SU(N)SU(N) など。Lie 環の中心が 00 の群)、裸の結合定数を定数 g>0g\gt0、ブロックの倍率 LL を十分大きい奇数とする。ε0>0\varepsilon_0\gt0 を gg に応じて十分小さくとり、格子間隔を a=ε0L−na=\varepsilon_0L^{-n}(n=1,2,…n=1,2,\dots)、箱の一辺 ℓ\ell を ε0\varepsilon_0 の整数倍で、ℓ/ε0\ell/\varepsilon_0 がある下限(gε01/2g\varepsilon_0^{1/2} の対数の冪で決まる数)以上のものとする。このとき、nn によらない定数 CC(gg、ε0\varepsilon_0、LL、GG による)と、aa に依存する規格化定数 N(a)\mathcal N(a)(真空エネルギーの指数)があって e−C(ℓ/ε0)3≤Z(a)N(a)≤eC(ℓ/ε0)3e^{-C(\ell/\varepsilon_0)^3}\le\frac{Z(a)}{\mathcal N(a)}\le e^{C(\ell/\varepsilon_0)^3} が成り立つ(定義 2.2 の 1 の意味の紫外安定性。E±=±Cε0−3E_\pm=\pm C\varepsilon_0^{-3})。さらに、くりこみ群変換を kk 回行って得られる有効密度は、小場の配位(最小作用の背景場のプラケット変数がすべて閾値より小さい配位)の上で、下から exp⁡[−(背景場の作用)−C⋅(その段の格子点の数)]\exp[-(\text{背景場の作用})-C\cdot(\text{その段の格子点の数})] で抑えられる。
  2. (d=4d=4)裸の結合定数を、漸近的自由の式に従って aa とともに 00 に近づく g(a)g(a) に取る。Bałaban の論文の仮定のもとで、小場の領域の有効作用は nn によらない評価をもつ局所的な項の和で表され、大場の領域の評価と合わせて、適切に規格化した分配関数は aa によらない正の定数で上下から評価される(同じ意味の紫外安定性)。

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閉包の状態

※ 主張のみ

証明を Rikai に書かない定理です(研究最前線の結果や、証明が本 1 冊分になるもの)。主張のみの台帳に理由つきで登録されています。理由と出典は 本文の注意 にあります。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

前提をたどる 証明が使う定理・定義

主張のみなので、Rikai の中で証明が使う前提はありません。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。