数学 › Gibbs 測度と相転移の数理 › Mermin–Wagner の定理

2 次元トーラス上の量子 Heisenberg 模型

定義 3.2(「Mermin–Wagner の定理」§3)

s∈{12,1,32,… }s\in\{\frac12,1,\frac32,\dots\} とし、C2s+1\mathbb{C}^{2s+1} 上のスピン ss の作用素 S1,S2,S3S^1,S^2,S^3([Sa,Sb]=iεabcSc[S^a,S^b]=i\varepsilon_{abc}S^c、S⋅S=s(s+1)\boldsymbol{S}\cdot\boldsymbol{S}=s(s+1)、∥Sa∥=s\|S^a\|=s)を固定し、S±=S1±iS2S^\pm=S^1\pm iS^2 とする。相互作用 JJ は §2 の条件(対称・J(0)=0J(0)=0・レンジ RR)を d=2d=2 で満たし、J≢0J\not\equiv0 とし、j2=∑z∣J(z)∣∣z∣2j_2=\sum_z|J(z)||z|^2 とおく。L>2RL>2R について Λ=ΛL=(Z/LZ)2\Lambda=\Lambda_L=(\mathbb{Z}/L\mathbb{Z})^2、KΛ=⨂x∈ΛC2s+1\mathcal{K}_\Lambda=\bigotimes_{x\in\Lambda}\mathbb{C}^{2s+1}、SxaS^a_x を xx 番目の因子に働く SaS^a とし、外場 h∈Rh\in\mathbb{R} のもとでのハミルトニアンを

HΛ(h)=−12∑x∈Λ∑zJ(z) Sx⋅Sx+z−h∑x∈ΛSx3H_\Lambda(h)=-\frac12\sum_{x\in\Lambda}\sum_{z}J(z)\,\boldsymbol{S}_x\cdot\boldsymbol{S}_{x+z}-h\sum_{x\in\Lambda}S^3_x

とする(x+zx+z は  mod L\bmod L で考える。L>2RL>2R なので、レンジ内の異なる zz は異なる点を与える)。ωL,β,h\omega_{L,\beta,h} をその Gibbs 状態とし、1 サイトあたりの磁化を mL(β,h)=∣Λ∣−1∑xωL,β,h(Sx3)m_L(\beta,h)=|\Lambda|^{-1}\sum_x\omega_{L,\beta,h}(S^3_x) とおく。自発磁化を msp(β)=lim⁡h↓0lim sup⁡L→∞∣mL(β,h)∣m_{\mathrm{sp}}(\beta)=\lim_{h\downarrow0}\limsup_{L\to\infty}|m_L(\beta,h)| と定める(極限の存在も主張に含める)。

本文で読む(前後の説明と例)→

閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。