(A,H,D,γ) を偶かつ正則な有限可総スペクトル三つ組とし、次元スペクトルは離散かつ単純であるとします(簡単のため D は可逆とします)。∇(T):=[D2,T]、T[k]:=∇k(T)、多重指数 k=(k1,…,kn)∈Nn に対し ∣k∣=k1+⋯+kn、k!=k1!⋯kn! と書きます。偶コチェイン ϕ=(ϕn)n even を
ϕ0(a0):=Resz=0 z−1Tr(γa0∣D∣−2z),ϕn(a0,…,an):=k∈Nn∑cn,k Resz=0Tr(γa0[D,a1][k1]⋯[D,an][kn]∣D∣−n−2∣k∣−2z)(n≥2)で定めます。ここで
cn,k=k!(k1+1)(k1+k2+2)⋯(k1+⋯+kn+n)(−1)∣k∣ Γ(∣k∣+2n).このとき ϕ は A の (b,B)-双複体における偶コサイクルであり、上の和は有限和になります。さらに [ϕ]∈HP0(A) はスペクトル三つ組のチャーン指標に一致し、したがって任意の冪等元 e∈Mq(A) に対して
ind(eD+e)=⟨[e],[ϕ]⟩が成り立ちます。