数学 › 微分幾何学 › 指数定理

正則性と次元スペクトル

定義 5.1(「指数定理」§5)

(A,H,D)(\mathcal{A}, H, D) をスペクトル三つ組(DD は自己共役、(1+D2)−1(1+D^{2})^{-1} はコンパクト、a∈Aa \in \mathcal{A} について [D,a][D,a] は有界)とします。δ(T):=[ ∣D∣,T ]\delta(T) := [\,|D|, T\,] とおきます。

  1. 三つ組が正則であるとは、すべての a∈Aa\in\mathcal{A} に対して aa と [D,a][D,a] が ⋂m≥1Dom⁡(δm)\bigcap_{m \ge 1}\operatorname{Dom}(\delta^{m}) に属することをいいます。
  2. B\mathcal{B} を δk(a)\delta^{k}(a) と δk([D,a])\delta^{k}([D,a])(a∈Aa\in\mathcal{A}、k≥0k\ge0)が生成する代数とします。次元スペクトル Sd⁡⊂C\operatorname{Sd} \subset \mathbb{C} とは、離散的で任意の垂直帯状領域との交わりが有限な集合であって、すべての b∈Bb \in \mathcal{B} に対しゼータ関数
ζb(z):=Tr⁡(b ∣D∣−z)(Re⁡z≫0)\zeta_{b}(z) := \operatorname{Tr}\bigl(b\,|D|^{-z}\bigr) \qquad (\operatorname{Re}z \gg 0)

が C∖Sd⁡\mathbb{C}\setminus\operatorname{Sd} 上に有理型接続をもち、Sd⁡\operatorname{Sd} の外では正則になるようなもののうち最小のものをいいます。すべての極が 1 位のとき、次元スペクトルは単純であるといいます。 3. 単純な次元スペクトルをもつとき、

res⁡(T):=Res⁡z=0Tr⁡(T ∣D∣−z)\operatorname{res}(T) := \operatorname{Res}_{z=0}\operatorname{Tr}\bigl(T\,|D|^{-z}\bigr)

を TT の非可換積分と呼びます(コンヌは切れ目の入った積分記号で書きます)。

本文で読む(前後の説明と例)→

閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。