数学 › 数理論理学と型理論 › 一階述語論理と完全性定理

論理公理と導出

定義 4.1(「一階述語論理と完全性定理」§4)

次の形の論理式を論理公理という。φ,ψ\varphi,\psi は任意の論理式、s,ts,t は任意の項である。

  • (L1) 命題論理のトートロジー(真理値表で常に真になる式)の変数を論理式で置き換えて得られるもの。
  • (L2) ∀x φ→φ[t/x]\forall x\,\varphi\to\varphi[t/x](tt は φ\varphi の中で xx に代入可能)。
  • (L3) ∀x (φ→ψ)→(∀x φ→∀x ψ)\forall x\,(\varphi\to\psi)\to(\forall x\,\varphi\to\forall x\,\psi)。
  • (L4) φ→∀x φ\varphi\to\forall x\,\varphi(x∉FV(φ)x\notin\mathrm{FV}(\varphi))。
  • (L5) t=tt=t。
  • (L6) s=t→(φ[s/x]→φ[t/x])s=t\to(\varphi[s/x]\to\varphi[t/x])(φ\varphi は原子論理式)。

文の集合 Γ\Gamma からの導出とは、論理式の有限列 φ1,…,φn\varphi_1,\ldots,\varphi_n で、各 φi\varphi_i が次のいずれかであるものをいう。

  • 論理公理である。
  • Γ\Gamma の元である。
  • モーダスポネンス:ある j,k<ij,k<i について φk=(φj→φi)\varphi_k=(\varphi_j\to\varphi_i)。
  • 一般化:ある j<ij<i と変数 xx について φi=∀x φj\varphi_i=\forall x\,\varphi_j。

φn=φ\varphi_n=\varphi となる導出があるとき Γ⊢φ\Gamma\vdash\varphi と書く。Γ\Gamma が無矛盾であるとは、Γ⊢φ\Gamma\vdash\varphi かつ Γ⊢¬φ\Gamma\vdash\neg\varphi となる φ\varphi が存在しないことをいう。

本文で読む(前後の説明と例)→

閉包の状態

定義

定義は閉包の起点です(証明を要しません)。

印の意味: ✓公理まで証明済み ・ △証明あり(閉包未完)・ ※主張のみ。テーマごとの集計は 閉包の状況。

これを使っている定理

証明で明示的に参照している定理は、まだありません。

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